冬色のバラ

冬の色といえば、白。雪の色だ。そして白いバラも、冬の日差しによく映える。

このバラの色は深い。花びらにビロードのような厚みがある。秋ごろからこんな色の洋服がはやっている。たとえていえば、年齢を重ねた女性の魅力とでもいったらいいのかなあ・・・。好きな色だ。

そしてこれは、クリスマス! というイメージだ。若い、かわいい、きれいという感じ。

陽気な色のバラたちは、眺めていて楽しくなる。黄色は元気になる色。

そして、やっぱり、白に戻るが、ピンクも捨てがたい・・・。などと、あれこれ欲張りなことを考えながら、バラ園を歩いてきた。

生まれたところはしばれるところで、冬は、ものみな凍る。寒さとの戦いだった。山形では雪との戦い。それぞれにそれなりの楽しさはあったが、冬は色を失い、モノトーンの世界になった。

大阪の冬も思っていたよりも風が冷たくて驚いたものだったが、静岡にきてからは冬でも花の色があちこちにみられる。住むところによってこんなにも違うものかとあらためて驚くばかりだ。

北海道のように寒いところでも、ノラで生きている猫もいて、その様子を動画でみた。ここはそれほど寒くはないにしても、それでも冬の朝はマイナスになることもある。丘の上のケヤキの木々は、すべて葉が落ちて裸木になった。

きのうは午後から冷たい雨が降り、あたりは、寒くさびしげな色に塗りこめられていた。それでも、雨が少し晴れたすきに、チビとまる子は元気に動きまわり、ひさしぶりにチビが木登りをしたので手を叩いてやると、負けずにまる子も登り、二匹して高いところにまで行き、ひやひやしたほどだった。

そしてきょうはうれしいことが一つ。秋ごろからまる子のお尻のあたりが汚れているのをみて、病院に相談し、薬を餌に混ぜてやっていたのだが、これがなかなかうまくいかなかった。まる子はとても敏感で、わずかな匂いがあっても決して口をつけないのだ。そのうえ、誰かから餌をもらうことが多く、腹も空いていないからなお食べない。

それで、匂いのない薬に替えてもらったが、餌を食べたり食べなかったりで、いっこうによくなる気配がなかった。肛門膿胞という病気のようで、どうやって病院に連れて行こうかと思案していた。

それが今日は嘘のようにきれいになっていた。しきりにお尻を舐めることもなく、このまますんなりとはいかないとしても、ひとまず安心。諦めないでよかったと思う。冬の色が、ほんのりと明るくみえた夕暮れだった。

 

 

 

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