君よ、歳なんだから、と言うなかれ。

いつごろからかな、歳なんだからさあ・・・とまわりから言われるようになったのは。
もう歳なんだから無理はやめとけ、歳なんだからそんなのやめときな、そろそろおとなしくしてて、みたいなこと・・・。

きっと心配してくれている優しい言葉で、なんの悪気もないのだろう。
けれど、そんな言葉を投げかけられると、上をみようとする頭をなにかでコツンと叩かれた気がするのだ。
それに、歳だからと、自分に言い訳するようになったら、その人はどんどん加速して老いるんだって、誰かが言ってたっけ。

だから、なるべく、その言葉は口にしないし、ほかの人にも言わないことにしている。
歳なんだから、と言われるたびに、いきなり自分の年齢がぽんと一気に進んでしまい、歩こうとしていた足が止まってしまう気がするから。

歳に甘えないようにしていて、それも無理なくしている人たちも、まわりにいるのを見て、まだまだ自分は序の口だなあと思うこともしばしば。年齢不詳の人たちが結構いて驚かされる。

昨日も驚くような人に出会った。古墳の丘の東屋で休憩していると、同じくらいの年齢の方が歩いてくる。
こんにちわ、と声をかけあい、ちょつとした会話が始まった。
五分丈のパンツを穿いているから、脛の筋肉が浮いている。
「ずいぶんと運動してらっしゃるんですね。脚の筋肉がすごいですね」
「うん、結構動いてるからね。こないだなんて、自電車で御前崎まで往復したもん」
「えっ、御前崎まで?」

person raising arms while standing
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2カ月ほど前に、車で御前崎に行ったことを思いだした。車でも一時間ほどかかった気がする。
驚きと感嘆で言葉が出なかった。
続いて話をしていると、ほかにもしまなみ海道とかいろんなところに仲間と走りに行っているという。

自分をかえりみても、女だから、学歴がないから、子供がいるからなどと、〇〇だからできない・・・という言葉を、なんとたくさん吐いてきたことか。
それを言ったら、前に進めなくなって、掴めるはずのものも掴めなくなるというのに。

そのことに気づいてからは、○○だから、という言い訳めいた言葉を出すかわりに、逆に、○○だからできるかも、という言葉に置き換えるように努めている。
言葉の魔力は、自分が思っているよりも強い。

※ 公園で、シロちゃんにと、餌やりさんを通じて御寄附を頂きました。
  お手紙も一緒に。ありがとうございました。

どうか、なるべく早くシロちゃんの保護ができますように!

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