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西の方面へ行く道から見える茶文字の山。
遠くから眺めるたびに、一度上ってみたいと思っていた。

             写真 掛川市観光案内

粟が岳という低山。
車で山頂近くまで行けるが、狭小の道はすれ違いが難しいから、ゆっくりと登って行った。

まがりくねった急坂は、上にのぼるにつれて遠景が広がる。
勾配が急なせいか、実際よりも高く感じる。

山頂近くに車を停めて展望台からあたりを眺めると、これが思っていた以上に眺めがいい。
南アルプスに富士山(この日は霞んでみえなかった)、駿河湾に伊豆半島まで見える。


ひさしぶりに、スカッとした空気を深く吸いこむと、滞っていた体内の空気が入れ替わった。
気分もすっきりして、駐車場から登って行ける阿波々神社へと足をのばした。

巨岩が並ぶ山頂付近にある神社。
そこまではあまり人がこないせいか、清らかな気に満ちていた。

このところ、なにかモヤモヤしていた気分だったが、それがすっと吹き消されて澄んでいく。
それほど高い山でもなく、近場だし、ちょっと気分転換にと思っただけだったのに、意外に気持のいい場所だ。

神社のそばの巨岩の群れを見たあと、駐車場へ向かって降りていくと、眼の前に突然、黒い大きなものが出てきた。
カモシカだ。
思わず立ち止まり、向き合っていると、カモシカはまた茂みの中へとゆっくりと消えていく。

持っていたスマホで調べたら、ニホンカモシカだった。
特別天然記念物に指定されている。
まさかね、こんなことにも出会えるなんて。

参拝した神社の神様が会わせてくれたのかしら?
しばらく家にこもっていたけれど、犬も歩けば棒にあたる。
やっぱり外に出ると、思ってもみなかったことが起きるものだ。

今日はいろいろよかったなあと思いながら帰ると、留守番のミーナが少し怒り顔。
「どこに行ってたんだよう!」と言っている顔だね。

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