母と子

12月の満月 コールドムーン。

写真を整理していたら、唯一、チビとまる子が一緒の動画をみつけた。チビとまる子に出会うまではろくに写真の撮り方も知らず、まだガラケーからスマホにも移行していなかったから、動画などというものになじみもなく、ただかわいいなと思うときに、家にあった古いデジカメで写真を映していただけだった。

だからこの動画は偶然に、写真を撮るつもりで動画になったもの。チビはすっかりおとなになってからも、母まる子に甘え、すりよっていた。まる子もそれに応えたり追い払ったり。ろくに食べるものも居場所もない過酷な状況で子猫を産んだ母と、一匹だけ生き残ったチビとの絆は強かった。

それが、思いもかけないことに。まる子はこんなふうにいじられキャラの幸せな暮しになり、チビは、まだケージと居間を行ったり来たりの状況が続いているらしいが、里親さんは、無理をせず、長い目でみる姿勢でいるようだ。

まる子のあったかい暮らし

いずれ、子は母の許を去るもの。そして母もまた、自分の新しい暮らしに入る。私も親子猫から離れて、気分を一新するために家の中のプチリフォームや、写真などの整理をした。

そして、ちょい暇になったので、ひさしぶりに自分を休ませてやることにした。ここのところ、ちょっと疲れがたまっていたのか、ぎっくり腰になったり、妙にいらいらしたりしていた。それで、「今日一日はなんもしない日」と決めて、食べたりゴロゴロしたりの一日に。

Photo on Pexels

いつもはお転婆の三毛子も、ときどき寝てばかりの日がある。具合が悪いのかと気になったものだが、どうも、三毛子も、定期的になんもしない日を作っているようだ。とにかく、寝る。そして、翌日は、またエンジン全開だ。

みていると、周期的に、そのサイクルで生きているようなのだ。なので、自分も真似ている。以前はそうしたくても、毎日の餌やりがあったからできなかった。ありがたいことにそうできるようになって、そんな日は早めに風呂に入り、早めに寝る。三毛子みたいに若くはないから、翌日からエネルギー全開というわけにはいかないが、かなり動けるようになる。

なによりも、判断力がちがってくる。悩んでいたこと、気にかかっていたことなどがごちゃまぜになり、心が泥水のように濁っていたのが、しだいに澄んでくる。不要なものは沈み、やるべきことがみえてくる。

休息をとることで、揺れ動いていた気持が穏やかになる。古墳の丘に行き、深い呼吸をするときと同じだ。

今年は、がむしゃらに突っ走った。猫のことだけでなく、私的なことでも。もう我慢するのをやめようと思い、長いこと胸に溜めていたことを、こだわっていた相手に吐き出してみた。それがよかったのか、関係が前に進んだ。いい人ぶるのはやめるたのだ。

三毛子は、こんなふうにおとなしげな顔をみせているが・・・。

チビとまる子の里親がみつかったのは、里親さんの好意としかいいようがないのだが、今年はいろんなことで、思いきって進んだ結果、道が開けた気がする。

おとなしくしているかと思うと、逃亡を防ぐために張ったネットの上からなんとか外に出る方法はないかと探している。

さて、来年はどんな年になるんだろうな。なんもしない日には、そんなことすら考えてはいけない気がする。今日はたくさん着込んで、今年のコールドムーンを撮りに行こう。

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