ニャンたちのしあわせって?

【保護わんハウスの猫たち https://www.hogowanhouse.com/】 

猫のことに関わって、保護をするたびに思うこと。
手術を終え、餌をやる人がちゃんといて、居場所があるような猫ならば、無理に家の中に閉じ込めなくてもと思うときもある。でも、その環境が続くとはかぎらないのが野良の現実というもので、そこが難しいところ。
病気やひどい環境ならば、もちろんすぐにでも保護しなくてはという決断になるけれど。

【おっと、そんなとこに隠れてたの? 怖がらなくても大丈夫だよ】

保護をして、なかなか家の中の暮しに慣れなくて、でも、しばらくすると、のんびりした柔らかい顔になっているのを見ていると、やっぱりこれでよかったんだと、ようやくほっとする。それまでは、なかなか時間がかかるってことなんだね。

チビとまる子の秋の便りが届きました。いつもまる子にくっついていたチビも、ようやく自立できたのかな?
きみたちのしあわせが伝わってきますよ~。

古墳の丘の自然の中で、のびのびと暮らしたほうがいいよ、という人も少なからずいた。
けれど、それは、嵐の中で震えて鳴いているこの子たちのことを見ていないから言えること。
天気のいい日にやってきて、石の上でのんびりしている猫の姿しか見ていない人。
寒さをしのぐために、二匹くっついて冷たい風に耐えている姿を知らない人たちの言葉。

シロ、抜糸はできましたが、残念ながらカラーはまだ取れず。かきむしると大変なことになるので、もう少し我慢とのこと。
不自由だね。でも、もう一息。そういえばシロもよく、雨の日には濡れた体で看板の蔭で雨をしのいでたっけ。雨宿りにもならないような場所で。

あずきバアバは、みんなの人気者。けれども、先日は小学生の高学年くらいの子に追いかけられていて、注意をしても、ニヤニヤするばかりで、なかなかやめない。

それでつい大声で叱ったら、そばにいて、それまでスマホばかり見ていた人が初めて私の方を見た。
えっ、親だったら注意してよ、と思ったが、私を無視するようにして立ち去った。
すると子供もあわてて後を追っていった。

こういう親と子は、将来、どうなるんでしょう。
日本がいろんな意味で貧しい国になってしまったのは、そういうことも一因ではないのかな?
誰のためでもなく、自分たちのために考えた方がいい。

【おばさん、遅いなあ。早くごはん持ってきてくれないかなあ】

ちゃんと餌をもらえる環境であっても、外で暮らす猫にはこんなふうにいつも怖いことが隣り合わせだ。
過酷な環境に暮らしている猫も少なくないわけで、そんな猫ほど警戒心が強く、保護しにくいことも現実だ。

友人が、このニャンたちのところに通ってくれている。年配の男性が餌をやりに通ってくれているそうだ。
環境がいいのか、とても人懐こい猫たちだ。友人は、皮膚病がひどい子に薬を塗ってやっているという。

やっぱり見守ってくれる人がいないと、猫たちは外では暮らしてはいけない。
地域猫と人間が共生できているところも、少ないながらある。理解が広がっていくことを願う。


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