私は私を好きになる。
そして、私はあなたを好きになる。
どんなにあなたがこちらを向いてくれずとも、私はあなたを好きになる。
そこにあなたがいるだけで、私の心が弾むから。
太陽に向かってくるくる回る花のように、私はあなたの方を向いてしまう。
それで私も輝けるから。
毎朝、私は窓辺であなたが顔を出すのを待っている。
あなたが顔を出すと、私の前に光が射してくる。
けれどもあなたは、私に気づかない。
それでもいいと私は思う。
私は声も出せずにあなたをみつめる。
あなたは私に気づかず、すぐにまた消えてしまう。
急いで私はあなたの姿を追いかける。
あなたは、私に気づかない。
それでもいいと私は思う。
だって、なんにもない暮らしに、光が届くから。
くるくると回りながら、私は太陽を追いかける。