ドクターカーに乗る。
公園のシロの保護のことで市役所に行った。対応は、きわめて冷淡で、こちらの話を聞こうとしなかった。あまりの対応にショックをうけ、倒れてしまった。今日という日を愛せるかい。
今日という日を愛せるのは、とてもうれしいことだよね。耳をなくしたシロが、そう語っている気がした。希望と落胆
この橋の向こうには、渡ってきたところは過去、渡る先は未来と書いてある。 シロにもまだ未来はあるのだと思いたい。見捨てられた子
片耳が溶けてしまうようになくなった子がいる。公園の猫、シロだ。 病院に連れていくだけでも、いくつもの障害。やるか、やらないか。君はどっち?
どうしようかと迷うとき、結局は、やるかやらないか、だということだと知る。 ぐだぐだと考えていても、いい結果は出てこないようで、思い切ってやってみるといいことに出会う。おいらにだって、生きる権利はあるんだぜ。
世間じゃ、おいらたちが生きてるってこと自体が気にくわないみたいだけど、おいらたちにだって、神様は命を等しく与えてくれたんだぜ。1万分の1の幸運
古墳の丘でクローバーをみつけた。調べてみると、みつかる確率は1万分の1だという。見つけただけでも幸運だから、後にくる人のためにそうっとしておきました。化学プラントの先輩
その人の白い手の甲には、たまに猫の引っ掻き傷があった。手だけでなく顔もきれいだった先輩は、雪の降る日に会社をやめて去って行ったが、そのときに残して行った言葉や後ろ姿が今、愛おしい。