1万分の1の幸運

皆様に幸運を。

古墳の丘でみつけた四つ葉のクローバー。いわゆるシロツメ草の葉っぱだ。
4つの葉っぱにはそれぞれの意味があるそうだ。

希望、信仰、愛情、幸福。四つ葉の発生率は、なんと、1万分の1。
古墳の丘でみつけた一万分の一の幸運は、他の人にも与えられるようにと、そうっとしておきました。

【古墳の丘を飛び交うツバメ。今年もやってきた。遠くに富士】

このごろ、している写真の整理。
ふっと手に取る写真の1枚1枚に、そのときの時間や風景をつい重ねている。
すると、吹いていた風やそよいでいた草や花など、そんな細かな情景までが、まるでそこにタイムトリップしたみたいに浮かんでくる。

【ジギタリス】

写真にも撮られ方があるんだからね、いい感じに写してもらうにはね、こういうふうにするのよ。
と教えてもらったことがある。
プロのカメラマンだった人の奥さんとひょんなことで知り合い、みんなで写真を写そうという話になったときのことだ。

human foot

そのときのことをいつしか忘れてしまい、写され方の研究もせずに生きてきて、相変わらず写真が苦手のまま。
それでも、写真は溜まっていく。
それで一気に整理やら処分をすることにした。

子供の頃からつい最近のものまで、過ぎてきたいろいろな場景をみることになるけれど、不思議な体験ができるという余禄もあるから、まんざらでもない。

【昔猫のマロン。小さい籠が好き。ギュッギュッが好き。】

手に取った写真を見ては、あのとき自分はご機嫌が悪くてふくれっ面をしていたなあとか、横に並んでいる人と交わした言葉まで、あるいは、その時に口ずさんでいた歌とか、風の心地よさや空の深さまで、今そこにいるような気持になる。

そんなふうにタイムトリップに陥りながら写真を眺め、処分の箱に入れて行くと、なんだか自分の記憶も消えていく気がして、手を止める。
それらを捨ててしまったら、これまでの自分まで消えてなくなってしまうんじゃないかって、ちょっと不安にもなる。

【ミーナは、日々、発見をつくりだす。】

そうしたら、薄っぺらな紙のような自分になってしまうんじゃないかって。
そう思いながらも手は止まらない。

懐かしむ気持よりも、心に空き地を作って、小さくてもいいから密かな発見や楽しいことを探していきたいと思うから。
そうして、たまにはぱあーっと咲く、こんな花のような気分になりたいのよね。

【花しょうぶ】

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