アナログとデジタル

【ミーナ逃亡防止用のベランダの柵にセミ】

自分は根っからのアナログ人間。
それが、ブログだのツイッターだのとしているのだから、デジタル池にはまって、さあ大変!

そして、その池はどうやら底なし沼なのである。
ようやく何かを覚えても、つぎからつぎへと、デジタル用語があふれてくる。
聞き慣れない言葉や見慣れない言葉もつぎつぎと生まれてくる。

【ミーナ、セミに興味津々】
【でも、セミは飛んで行ってしまった】

初めは、基本的なパソコン用語でさえもわからなかった。
例えば、アカウントとか、ドメインとか、URLとか、サーバーとか。

ブログを始めようとするのに、そんな初歩の初歩すらわからなかった。
さて、それでも、なんとか、初心者用の本を買ってきてブログを始めて5年以上。

計画性などまるでなく、考えているよりはやってみるというのが、私のやり方。

失敗したときのことなど考えずに、ただ、突っ走る。
だから失敗も多いし、恥もかくし、はては取り返しがつかないことにもなる。

【猫は木登りが好き 枝の先まで行って落ちてしまったりもする】

どうしようもなくなってサポートセンターに電話をすると、電話の向こうで笑いをこらえているのが伝わってきたり、そんなことも知らないでようやるわ、やめといたほうがいいんじゃないの、といいたげな対応もある。

でも、恥はいっとき。
そう思って、どんどん訊く。

そんな私を見て、驚くのが夫。
彼はデジタル派。

なんでも数字化し、曖昧なことは嫌い。
居間には体重表から始まって予定表やらさまざまな表が貼ってある。

そして、なにか起きたときは、原因を追及し、対処する方法がみつからないときには、割り切ったほうがいいという。
でも、この世の中、割り切ることができないような理不尽なことが天から降ってくるもので、しかも、割り切ろうとか忘れようとかすればするほど、考えがそこにさらに囚われてしまい、傷が深くなるものなんだよね。

【古墳の丘の坂道に、たった一輪、ひっそりと咲いていた桔梗】

なので、自分は自分だと考える事にして、自分流にいいかげんに暮らそうとしてから、だいぶたつ。
もともと、何でも、これくらいかなあと、あんばいをみては暮らすタイプ。

そんなふうに、性格が違いすぎる相手と何十年も暮らしているのだから、まあ不思議というか、なんというか。
このたび、自分のパソコンが壊れて、夫のパソコンを共有することになったのだが、そんなわけで、初めは絶対に無理だろうと思った。

だのに、なんとかこうしてパソコンを共有している。
最近は、さらに、寝る部屋も同じ部屋になった。

べつに急に仲良くなったというわけではなく、今年は電気代も高くなり、単に、エアコン代の節約のために、一つの部屋に寝るようになったというわけだが、面白いことに、眠る前の会話が弾むようになった。

昼間、向き合って話すと、うまくいかないことも、夜の薄明かりの中で話すと、通じることもある。
少なくとも、どうやら新しいパソコンを買わずにすみそうで、しかも、電気代の高騰で、同じ部屋に寝るようになり、コミュニケーションがよくなった。

パソコンを共有するようになって、互いに、だらだらとパソコンの前に座る時間がなくなった。
不自由が、あんがいといい効果や工夫を生み出してくれるものだということに気づいたのです。

猫を好きなのは、あまり考えないで行動するところ。
予定とか計画とかに縛られずに生きるから。
なかなか真似はできないけどね。

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