仲良きて、やがてそれぞれ分かれ道

【なんとか一緒の里親さんにという思いは叶わなかった】

親子の絆、きょうだいや友達の絆。
とくにきょうだいは、血が繋がっているけれど、適度に距離があって不思議な関係。
ライバル意識を持つこともあるし、喧嘩をすることもあるし。

【夏男と春子姉ちゃん】


その点、猫はどうなんでしょう。
きょうだいが助け合い、支えあって生きているものたちもいれば、生まれてすぐに離ればなれになったり、死にゆくものもいる。

人間のように、親の記憶は深いものなのか、それとも浅いものかはわからないけれど、外猫で、支えあい、庇いあって生きている猫のきょうだいを見ていると、胸を突かれる。

【グレ男とグレ子 さいわい、一緒の受け入れ先で暮らしている】

人間の場合は、何番目に生まれたかによって親の見方も違うし、親もまた公平ではなく、それぞれの兄弟関係も違ってくる。

でも、きょうだいがいるというのは心強い。
他人よりも近くて、話を聞いてもらったり、反対に聞いてやったり。
それだけで落ち着くこともある。

猫の場合は、わずかなことが生死にかかわる。
仲のいいきょうだい猫をみかけると、なんとかこの関係が続けられればいいんだがなあと願う。

【二匹と一匹に分かれての受け入れ】


人間のように猫は複雑に考えない。
相性があえば仲間として受け入れる。

それでいて、ある日、相棒が突然にいなくなってしまっても、まず自分のことを考える。
とくにノラ猫は、とにかく生きて行かなくちゃならないから。

【このあとまもなく三毛男は虹の橋を渡り、三毛子は私が保護をしてミーナに】

それでも、やっぱりあったかい記憶はどこかに残っているようで、だから優しい人の手に撫でられると、その記憶が蘇ってくるのか、とても嬉しそうに甘えたりゴロゴロ言ったり。

きっと人間もまた、誰かに甘えたり触れたりしているときには、そうした記憶の中にいるのかもしれません。
遠く、かなたの空深くに去り、いつのまにか忘れていたものが、ふわっと舞い降りてくるんでしょうか。

【アズキはヒジキを頼っていたが、ひとり残された】

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