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さまざまなことにけじめがついた今、きりりと心の結び目を縛りなおし、さて、どちらへ向かって行こうかな。

ふじ子~と名前を呼ぶと、ちょっとやかましいほどの声で答える。 「またなにか、くれるの~」とでも言っているようだった。

くるくる変わる猫の眼が、ときおり哀しそうな視線を向けてくる。

何に対しても、あんばいは難しいものでして。「柳に風」と洒落てみたいものだけど。

この年齢になって、新しい友達ができるなんて奇跡だね。出会いはどこに転がっているかわからないものだ。

いい感じの人、いい感じの空気、いい感じの時間。そっちの方へと手をのばしていく。