猫は早起き

これ、何? 地域猫のモミジ 

しばらく、ブログご無沙汰でした。
というのも、チャレンジ月間と自分で名付け、手元にある原稿を書き直したり、エッセーにまとめたりと、座っている時間が多かったせいか、すっかり体調を崩してしまい、なにもできない日々が続いてました。

朝起きたら、世界がぐるぐると回転し、起き上がれなかった。
こういうことは以前にもごくたまにあったのですが、蓮華寺の猫たちの世話をするために公園を歩いたり坂道をのぼって見晴らしのよい丘にのぼったりするようになってからはすっかりよくなり、忘れていたのです。

【深い草むらでひつそりと母性愛に浸る親子】

ですが、猫たちにも里親さんがみつかったり、猫の会を退いてからは以前よりも公園を歩く回数が減ったりして、そのうえ、パソコンの前に座りっきりだったのがいけなかったみたい。

しらずしらず歩くのを怠けるようになってたんですね。
でもようやく涼しくなってきて、少しずつ体調も回復してきたので、またぼちぼちといろいろ始めたとこです。

けさは朝早くからミーナに起こされまして。
ミーナ、なんと私と一緒に寝るようになったんです。
指をふれるのに半年もかかった子が、5年近くたって、やっとです。

【ミーナはなんでもベッドにする。 これは原稿の整理に使おうとしていたカゴ】

けれど一緒に寝ると寝返りもままならないし、ミーナのほうも私のベッドを独り占めにしたいようで、たがいに熟睡できない。
それでベッドのそばに簡易的な猫ベッドを作ってやると、ようやくそこで寝てくれるようになり、こちらも楽になったのだけれど、なんせ、猫は早起きで・・・。

けさも朝の5時ごろから私を起こしにかかり、それで早めに起きることになり、それが散歩へと繋がったわけで。
すると、ずっと朝から頭が重かったのが今朝はわりとすっきり。
気分がいいので、それで思いきって、散歩に出てみました。

公園にはよく通っていたから歩いていたのだけれど、家のまわりとなるとあまり歩いていなかった。
それで長い坂道をのぼってみたり、すてきな家や庭を眺めながらあちこちうろうろしてきました。

【主を亡くしたばかりのお宅の庭の木を、カタツムリがヨイショヨイショと上っていきます】

不思議なことに、けっこう勾配がきつく長い坂道を一気に上っても、息がきれなかった。
よし、これからはじゃんじゃん歩こうと思ったわけです。

といっても三日坊主の性格の私。
なんとか細々であっても続けたい。
体重も少し減らしたい。

昨日、この夏にずいぶん活躍してくれたスカートを穿いてみたら、ちょっと気分があがった。
お腹周りがきついこのスカートを楽々佩けるうにするのがとりあえずの目標。
もうだいぶ前からの目標は少しも達成できていない。

バーゲンで信じられないほどの安値で手に入れたマリメッコのスカートとブラウスはこの夏、おおいに役にたって、これに下駄を履くと浴衣風で、とても涼しかった。
あまりの暑さにパンツを履くのがいやで、似合うかどうかなんて二の次で買ったのだが、思っていた以上の何倍も活躍をしてくれたのです。

猫は早起きで、そして、相手の迷惑顧みず、起こしにかかる。
腹が減ったから早く起きてごはんをくれとせがむ。
これはこれでよしとして、朝の散歩を続けよう。

こんなふうに、ああ、これ、ちょっと嫌だなと思うことや、ああこの人、機嫌悪そうだと感じるときなども、こちらの受け取りかた一つで、ずいぶん気分が変わる。
不愛想な態度をされたときにも、にこにこして挨拶をすると案外と相手も和らぐようである。

よく公園で作業しているおじさんたちも、一見、とっつきにくいが、話してみるといろいろ教えてくれる。
この年になって、ようやく、ものごとはあまり悪くとらないほうがいいというとを知ったわけで、そういう考え方は今の自分の救いになっている。

【ベランダ越しにおはよう! お隣りのすず君】

そういうことを考えながら坂道を下っていたら、近所の苦手なおじさんが走って上ってきた。
迷ったが、おはようございます、とすれちがいざまに声をかけてみると、おじさんはめずらしく挨拶を返してきて、いつもと同じ人とは思えないほどの笑顔を返してきた。

早起きの猫は、私にいろんな効能をもたらしてくれたのである。

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