まず一番人気はアズキかな。
お年寄りで美猫でもなく、愛想もそれほどいいとはいえない。
なのに、なぜ人気があるのか。
それは、たぶん人間にもあてはまるような味わいがあるからか?
以前からあったアズキ用の小屋が老朽化したので、補修した。
すると、アズキは「私のオウチになにしてるの」と心配そうな顔でやってきた。
ちょっとの変化も見逃さず、小屋の前でしばらく考え込み、匂いを嗅ぎまくり、それから、ようやく入ってくれた。
変な人たちも少なくないこんな場所で、15年も生き抜いてきたから、生きる知恵が身についている長老さんだ。
つぎは大ちゃんだ。
モミジやふじ子を追いかけまわし、通る人に大声をあげて、餌をよこせ、とわめきちらす横柄な猫。
シロちゃんがいたころには、耳から血を流しながら歩いていたシロちゃん(皮膚癌)を追いかけていたので、結構大変だった。
なのに、なぜだか憎めないやつなんですよ、これが。
そして、ふじ子です。
藤の木の下にいたからふじ子と名づけられたが、大ちゃんに追いかけられるので、今は、アズキのそばにいる。
アズキに餌をやりながら、ふじ子にもやっていると、「そっちはあたしよりもいいのを貰ってるんじゃない?」と言いたげに、しょっちゅうアズキを気にする、なんとも人間的な子なんです。
おつぎはモミジ。
アズキのつぎに人気がある。
なぜかって?
それは、やはり愛嬌!
ブサカワですが、なにか?
という感じで、グイグイくる子。
それから、きょうだい猫の春子と夏男。
左は、夏男。右が春子です。
夏男は甘えん坊で、懐いている餌やりさんに抱っこされている時間がなによりも幸せという顔。
春子は人見知りで、なかなか人前には出てこない。
そして、春子と夏男のきょうだい猫と同じエリアにいるのは、茶々。
のんびり屋さんで、マイペース。
ときどき、通る人に餌をねだってはスリスリする甘えん坊。
トリは、日本庭園のマー君。
体毛が、茶々とよく似ている。
懐いている餌やりさんとは、遠慮のない仲。
気にいらない餌だと、不満げな顔で鳴きわめき、餌やりさんも大声で応酬。
「贅沢ばかり言ってると、ひっぱたくわよ」と返している。
以上、8匹の猫たちが、現在、池の冷たい風が吹きつける外で、暮らしております。
この猫たちのためにできたのが、「花猫の会」です。