ぐうたらのカイゼン

【ふたりきりの場所】

「勝たなくてもいいんだよ、でも、諦めることもないよね。」
なにかが心に引っかかって離れない時には、自分にそんな言葉を投げかけてみる。

けれど、どうにもすっきりしないまま、ぐうたらと過ごす日がある。
ぐうたらも、たまにはいいが、癖になると困る。
なので、ちょっと気分をカイゼンしてみようかなと、思いつく。

【にぎやかだったセミの鳴き声も静かになってきた】

カイゼンは、「改善」。
トヨタ自動車が、生産を上げるために掲げた言葉が、一般の企業にも広がったもの。

なあんだ、会社の話じゃん。
そう思うなかれ、これが案外と暮らしにも役立つんです。

基本的には、無理や無駄、ムラ(3M)と、整理、整頓、清掃、清潔、しつけ(5S)というもの。
ぐうたらが大好きな私には、どれもハードルが高い。

でも別に、勝つことが前提のものではないのだし、上司に怒られるわけでもない。
どれか一つでいいと思い、やってみると、案外これが時間つぶしになり、しかも結果的には無駄な時間とはならず、気持も落ち着いてくるから、不思議な効果がある。

【ぐうたらなミーナ。飼い主に似たか?】

なによりも、メンタルがカイゼンされることがうれしい。
昨日は、しばらく放ったらかしだった和室にガンガン冷房を入れて、押し入れの整理にとりかかった。

我が家にはクローゼットというものがなく、仕方なく、押し入れに突っ張り棒を渡して洋服をかけ、下半分には収納ケースを重ねているのだが、それらの衣類を整理、処分した。

その昔、私は、ストレスから買い物依存症になり、現実逃避を繰り返していたから、洋服のアルプス山脈のようなものを前にして、途方にくれたことがある。

今は、なにしろ、そんな余裕もなくなったのと、さほど欲しくはなくなって買わなくなったのとで、むしろ他の人よりも少ないほうだろう。
それでも、やはり秋を早取りしたくなり、真夏のものは少し処分し、秋物を見直すことにした。

それこそ、無理、無駄のカイゼンだ。
もう窮屈なものは着るのも嫌になり、涼しいが、模様が派手なものなどを処分した。

なにか一つだけでもいいから、今日はここをカイゼンしてみようか。
そう思って始めると、結構楽しくなり、気分が乗ってくる。

トヨタ方式を私方式にアレンジしてやってみると、なかなかのものです。
企業にばかり適用してるのは、もったいないよね。

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。
購読料はかかりません。アドレスが公開されることはありません。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!