ミーナvsスパイダーキャット

夜の9時頃、外で猫の鳴きあう音がする。
どこぞの猫が喧嘩をしているようだなあ・・・。

そう思って、そのままテレビをみていた。
以前、ミーナを外に出しているときには、そんな鳴き声が聞こえてくると、懐中電灯を片手に外に飛び出し、鳴き声がする方へすっ飛んで行っていたが、今は外には出さなくなったので安心だなあ、とのんびりしていたのだが・・・。

【ミーナ、よくこうやって外を見ている】

ところが、そのうちに、二階でものすごい音がしだした。
猫同士が喧嘩をする音だ。わめく音も凄まじい。

えっ、なんだ、これは。
まさか他の猫が入る隙なんてないはずなのに。

一階の網戸はいつも閉めてあるし、ガラス戸や玄関の開け閉めにも注意をしている。
どこにもほかの猫が入れるようなところはないはずなのに、なんでだ?

【下は屋根がないので、囲いは横面だけ。茶トラはここから飛び降りた。】

慌てふためいて階段を上りながら、そんなことがぐるぐると頭を巡った。
ところが、である。
なんと、二階にいたのは、数日前から家のまわりを歩いていた、茶トラの猫。

あなた、どこから入ったのよ。
訊ねてみても、もちろん、身構えている茶トラが答えるわけがない。

この後に及んでもなお、ミーナを追いかけようとしている。
野良なのか、飼い猫なのかはわからないが、案外人慣れをしているようだ。

【こんなとぼけた顔をしているが、彼は、スパイダーキャット】

ミーナは私の後ろにさがり、すると、茶トラはさすがにヤバイと思ったらしく、するりと私の横をすりぬけて、ベランダへ。
そうして、柵をしていない部分からなんなく飛び降りた。

どう考えても侵入したのは、ベランダしか考えられない。
けれど、ベランダは、ミーナが隣りの屋根に飛び移るので、横の部分は柵で囲ってある。
前の部分は、なにも飛び移るものがないのでそのままだが、横の方はしっかりと防御してあるのだ。

茶トラはいったい、どうやって二階のベランダに登れたのか。
どうも、隣りとの境界のブロック塀から隣りの屋根に乗り移り、そしてこちらの屋根へきたようだ。
それから二階の屋根から降りているこちらの雨どいに乗り移り、よじのぼったか飛び移ったかして、防御用のフェンスの隙間をすり抜けたとしか考えられなかった。

【外の空気が好きで、ミーナはよくベランダで寛いでいる】

なんという知恵と身軽さだろう。
まるでスパイダーキャットだ。
さっそく、隙間を板で囲った。

一方ミーナは、いつものようにのんびりベランダで寛いでいたのに、いきなりほかの猫があらわれ、襲われたので、ショックが大きかったようだ。

怪我をしていないか調べてみると、さいわいどこにも傷はなかった。
近所で保護した時にはすでに避妊をしてあったし、それからは毎年ワクチンもしてあるから、たぶん大丈夫だろう。

よほどショックを受けたのか、ふだんはやんちゃなミーナが、その日と翌日は、まったく餌を食べようとせず、ただ寝てばかり。
ようやく夜になって、少し食べた。

ミーナにとっては、思ってもみない災難だったろう。
スパイダーキャットは、それからも、隣りの家との境界ブロック塀の上でこちらの屋根を見上げている。

災難は突然に、とんでもないところから降ってくる。
ミーナと私の教訓になった。

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