夏男は、蓮華寺池公園で、ずっと春子姉ちゃんと一緒に暮らしてきました。
でも、喧嘩をしたのか、右目が真っ赤に腫れて血が流れるようになりました。
それで、夏男と春子にいつも餌をやってくれているお姉さんが、日向っ猫さんに連絡し、病院へ。
先生の診断は、赤い部分を摘出して、それがもしも癌であれば、眼球摘出しなくてはいけないという診断を下しました。
そうして、手術をして、一週間ほど入院。
病理検査の結果、癌でないことがわかりました。
退院し、春子姉ちゃんが待つ公園へ戻すことに。
けさ、早くに、公園に行った日向っ猫さんが、ケージの扉を開け放すと、夏男は一目散に春子姉ちゃんがいる方へと駆けだします。
餌をやっているお姉さんも日向っ猫さんも、怖い思いをした夏男が、はたして餌の時間に出てきてくれるだろうかと心配していました。
けれども、まわりの不安をよそに、夏男と春子は、以前のように、二匹揃って出てきてくれました。
餌やりのお姉さんの話によると、二匹は小さい時から支えあって生きてきたのだそうです。
それで、できれば、手術が終わったら、夏男をまた戻してほしいと言っていたのでした。
さいわいにも夏男は癌ではなかったので、また、夏男と春子のきょうだいの暮しができるようになったわけです。
夏男が突然にいなくなってしまったので、春子はとても不安げだったとのことです。
お姉さんのほかにも、猫に餌をやる人はいるのですが、夏男と春子のきょうだい猫は、ほかの人の前には出てきません。
きっとお姉さんのことを母親のように思っているのではないかと、言っているのは日向っ猫さん。
公園の猫たちは老齢猫も多いので、これからも継続して見守っていかなくてはならないとも。
日向っ猫さん、ほかの地域猫たちに加えて、昨年のシロちゃん(扁平上皮癌で耳を切除)、サビちゃん(顎の損傷で亡くなる)に続いて、蓮華寺池公園の猫たちまで面倒をみてくださっています。
個人の力には限度があります。
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