以前にこのブログで何度か取り上げさせて頂いた「たにゃ」のお話が、このたび、本になったんです。
タイトルは、歌舞伎町の野良猫「たにゃ」と僕。
Amazonで予約販売が始まりましたが、予約が殺到の模様!
「たにゃパパ」が、ツイッターに載せていたものを出版社がとりあげて、「たにゃ」の写真と著者「たにゃパパ」の思いを込めた本になりました。
ツイッターに載っていたのはだいたい読んでいまして、初めて見たときから虜になってしまいました。
そして、これはそのうちにとんでもないことになるんじゃないかという直感を覚え、そのころから「たにゃ」は私の推し猫に。
歌舞伎町の劣悪な環境で、たにゃが、けなげに生き抜いてきたのは奇跡に近いこと。
その風貌は、「われー・・・なにすんじゃあ」といってるような、ドスのきいた顔にみえます。
さすが、歌舞伎町で長年暮らしてきたことだけのことはある。
でも、ぐいっと人を惹きつける視線、背中には切なさが漂うのです。
そこに、「たにゃを絶対幸せにしてやるぞ」というたにゃパパの思いが、たった数行の文章からふつふつと湧いてきて、ズンと、胸に響くんです。
でもなかなかうまくいかなくて、神社の前で弱音を吐いたりすることもあって、ニンゲンだなあって。
つい、応援したくなりました。
泥水を飲む猫と、人生がうまくいかない男は支えあいながら生き、やがて、たにゃは保護されて二人の暮しが始まる。
光射す道へと導かれて行きます。
まるで、出会うことが定められていて、出会った時からすでに決まっていたようなストーリー。
ツイッターの写真を見て、私はたにゃのことを白猫とばかり思っていて、(たにゃは全身が白ではない)その頃ちょうど保護をしようとしていた白猫のシロと重ね合わせて、たにゃのツイッターを、このブログに引用させてもらったのでした。
たにゃとシロ、なかなか保護までたどりつけない時期が重なって、同士のような思いも湧いてきて、そのうち、先にシロの捕獲が成功し、まもなく「たにゃ」の保護が叶ったときには、とてもほっとしたものです。
公園猫のシロは無事に扁平上皮癌の手術を終え、今は、受け入れ先の日向っ猫(instagram.com/hinatakko222)さんのもとで、他の猫さんたちとのんびりと暮らしている。
そして、たにゃは、今、超がつくほどの人気者になった。
この先、どこまでたにゃは進んで行くのでしょう。
でもきっと、たにゃは相変わらず飄々として、そんなの関係ないよって顔をしてるんだろうね。
※ 写真は、@kabukinoraneko さんの許可を得て掲載しています。