今年の猫たち part 2

【あずきバアバの昼下がり】

公園のあずきキバアバは、通りかかるとよく寝ている。
バアバだから、しかたないよね。
日当たりがいいところでよかったね。
あなたが気持ちよさそうに寝ているのをみると、いつもほっこりします~。

あずき~と名前を呼ぶと、しわがれた声で応えて、のそのそと近くにきて、機嫌がよいときにはフミフミしてくれて。
冷たいコンクリートの上でもフミフミしてくれるのを見ると、切なくなるほど愛おしくなります。
こんなに寒い日にもがんばってくれて。

というわけで、バアバはいろんな人にかわいがられているのですが、もう一匹、人気があるのは、もみじ、という猫。
この猫も人懐こくて、餌をねだるのが上手。
ついつい、やりたくなる猫。

ちょいワルふうの顔だけど、これで甘えてくると、そのギャップに心動かされるんです。
体もラグビーボールみたいにコロンとしていて、なんだかいじりたくなる猫。

シロがいたときには、たがいに隣りの縄張りでよく喧嘩していたけれど、それはもう、圧倒的にもみじが優勢。
なんせ、この迫力の顔で、でばって行くんですから。
でも、そのシロが引き取られてからは、なんだか喧嘩相手がいなくなってさびしそう。

シロやもみじがいたあたりから坂道を登って行くと、富士が見える古墳の丘があるのですが、そこにいた猫たちからも、ときどき、うれしい便りが届きました。

【右がチビ、先住猫と二匹揃っての香箱座り】

なんとなんと、あのチビが、やられっぱなしだった先住猫のクロちゃんに、いたく気に入られているそうで。
思いもかけなかった姿をみることができ、感激。
クロちゃんも保護猫。二匹の仲良しショットです。

チビが保護をして引き取られてから、一年とちょっと。
引き取られてから、半年もケージから出なかったので気になっていたけれど、古墳の丘で生まれて育ったチビには、それだけの時間が必要だったんだね。

チビのお母さん猫のまる子も順調だし、二匹とも大切に育てられていて、幸せそのもの。


私はといえば、かわいい子供たちを嫁や婿に出した気分になっておりまして、気が抜けっぱなし。
他にも、いろんな猫たちに癒された一年でした。
ほんの一部ですが、少しだけ紹介して、今年の締めくくりとさせて頂きます。

オウチがみつかって幸せになった猫も、いまだに、そうなれない猫たちにも、等しく暖かな日の光が届きますように。
皆様、よいお年を! どうか、猫たちにも良い年になりますように。

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