ずっとずっと、数えきれないほどの年月とお金を外の猫のために費やしてきた。
これって、たぶん、猫依存症だな。
他に、生きるすべをみつけることができなかったんだよね。
今回の猫の会のトラブルで、そう感じた。
公園の猫なのだから、べつに誰に遠慮もいらないし、会いたいと思えば会えるのだが、気がすすまない。
そう、面倒をみてくれる人はいるのだから、たまに行って撫でてやることくらいにしようと心に決めた。
それでまず手をつけようと思ったのが、少し痩せることと、ちょっぴりお洒落に気を遣うことだ。
それこそ、猫を中心にして、暮しも夕方の餌やりの時間を中心にして回っていて、食事もボリュームのああるものが多かったから、かなりの体重オーバー。
はたと気がつくと、まずいよ、これは、という状態。
そのせいか、着るものもジャージスタイルが多かった。
猫に餌をやる姿勢にあわせて、アクセサリーの類も邪魔になるから、いつのまにかつけないようにしていたが、昨日、ひさしぶりに小さなかわいいパールのネックレスを引っ張り出してきてつけてみると、つけないときのとではまるで違った。
首のまわりが明るくなって、顔も明るくなる。
年齢が重なると、やはり、小道具は必要。
たいして高価なものは持っていないが、それでもあるものでいいから、ときどきはつけてみることにした。
着るものも、ジャージ以外のものも少し買って、これまではでかけなかったところへもでかけてみようと思うようになった。
人間て、あまり一つのことにこだわりすぎるとよくないようだ。
それはそれでいいことだけれど、たまには他にも眼を向けてみることにした。
視点を変えれば、世界は違ってみえてくる。
朝日のあたるベランダに寝転がる猫のように体を伸ばして、日を浴びよう。
そして、まずはぼうぼうに伸びた髪を短く切って、かわいいBABAになってやろうぜ!
これでもけっこうモテてたんだからさ、今の自分からは想像もできないけどね。
そして、誰にも遠慮なんかせずに、ものを言うことにする。
暴走BABAは、もうどうにも止まらないのよ。