ちょっとずつ、いいこと。

なにか嫌なことやアクシデントが続いたあと、しばらくすると、おっ、これは嬉しいな、というようなことが起こる。
だから、少しくらいの嫌なことにはあまりこだわらないようにする。

嫌なことが続くときは、ちょっとした雲や風のいたずらのようなもの。
たまたま、黒い雲が自分の上を通るときに雨になってしまったもの。

私の場合、ようやく、このあいだまでの黒雲は過ぎ去ったのか、ここのところは、まあまあ穏やかな日々。
そんなときに、古墳の丘のおいらの木の根元から新芽が出ていて、感激した。

【おいらの体で羽を休めるものたち、たくさんいたな】

たかが木の芽なんか、と言わないでほしい。
枯れたと思って諦めていたものから、新しい生命が出てきたのだから。
これでも、なんか久しぶりにいいことなんですから。

藤枝市のホームページには、「市長への手紙」というものがある。
なので、それに、古墳の木の新芽のことを書き、草刈り時に切らないでほしいと書いた。

実際に市長に届くのかどうかはわからない。
けれど、とにかくせっかく出てきた芽を切られてはならないから、伝えることにした。
すると、市の職員から電話があり、近いうちに、木のまわりをロープで囲むからという返事があった。

うれしかった。なので、一日たった夕方、すぐに古墳の丘へ行って確かめた。
だが、なにもなかった。

あいかわらず、枯れた木の根っこからはかぼそげな新芽が出ているだけだ。

【おいらは、そばで猫たちがのんびりとしてる姿を見てるのが好きだった】

ロープと杭を打つだけなのに、と思うのだが、しかたがない。
今朝も知人が古墳の丘へと行ったそうだが、それらしきものはなかったそうだ。

モタモタしているうちに、切られたらどうするのだと思うのだが、しょうがない。
切り株の上に、切らないでというポスターを置き、飛ばないように大きな石を置いたのだが、草の中に埋没して、かなり近くまで行かないと目立たない。

来週になってもまだなようなら、もう一度、電話をしてみようと考えている。
ったくもう、早くしてよう。

【まる子はよく、おいらのそばの石の上でへそ天してたっけ】

それからいいことがもう一つ。
私にはすっかり諦めていることがあって、それは髪のこと。

アレルギーがあって、カラーもパーマをかけることもできない。
白髪は老けてみえるが、老いは受け入れたほうが自然だから、それでいいと思っていた。

ところがだ。私にお世辞をいってみても得することもないような赤の他人から、ずいぶんと若く見られた。
そんなことは久しぶりだったので浮き浮きし、ひさしぶりに洋服を買った。

これもちょっといいことの一つ。
たいしたことじゃないけれど、ちょっとずつのいいことをみつけるようにしていると、毎日が楽しくなる。

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