紅葉を見に行った先で

ネットで、わりあい人気の紅葉スポットはどこかと検索したら、小国神社とあった。
まだ少し早そうだというコメントもあったが、いい天気が続いているから、もみじ狩りにでも行ってみるかあという気持になりまして、車で向かったのですが、やっぱりだいぶ早かった。

平日だというのに、けっこう人がいっぱいだったが、あちこちから、「なあんだ、まだ全然じゃん」と、残念そうな声がする。
うん、確かに。
緑の中に、赤はまだまだほんのわずかでした。

それでもせっかくきたのだからと思いながら、あたりをぶらぶらしてますと、なんとまあ、ひさしぶりにこの懐かしい方にお会いしまして…。
きっともうどこにもいらっしゃらないだろうと思っていましたら、まさか、こんなところで相変わらず、熱心に本を読んでいらして、背中には薪を背負ってます。


私が小学生だったころ、先生たちから、銅像になった金次郎さんの勤勉ぶりを見習いなさいと言われていた方なのです。
いつのまにやら、すっかりみかけなくなってしまい、あの方はどこに行ってしまわれたのだろうと心配しておりましたが、ここにちゃんと。
たぶん、私が小学校の校庭の片隅でおみかけして以来ですから、まあ、?十年という歳月が流れたわけです。
今はすでに、廃校になってしまった小学校の校舎を思いだし、しばらくそばに立っておりました。

そして、小国神社から少し戻りますと、ダイヤモンドリリーという花がいっぱいだという花鳥園があるということで、帰りはそちらにも寄ることに。
行ってみると、まるでパアーッと、確かに華やかな花々が咲いておりました。

なんでも、昔の大庄屋だったという屋敷の敷地にしつらえられた施設だそうで、お屋敷の広いのなんのって・・・。

とても豊かな暮らしぶりがこの屋敷からも想像できますが、庄屋さんは、今でいえば銀行のような金貸しもやっていたそうで、掛川藩に金を貸して取り立てできずに貸し倒れになってしまったということです。
やはり、二宮金次郎さんのように地道に勤勉に暮らしていくことが大切だということなのでしょうか。

私はなかなか、見習うことができないままに今に至ってしまいましたが。
そして、勤勉というのは、猫には絶対に無理なことでしょうね。



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