私、こんなにきれいになりました!
他の子たち、まわりでなんだかんだとせわしないけど、でもようやくリラックスできるようになったのよ。
夜中になると、長年暮らした公園に帰りたくなって、つい鳴いてしまうけど、でもそれも少し我慢ができるようになってきたのよね。
と、シロが言っているようです。
眼の表情も生き生きとして、まるで、生き返ったみたい。
やっぱり、血を流していたころは痛みに耐えていたんだね、シロ。
こんなふうに脚をのばして横になっているシロをみるなんて、術後初めてじゃないかな。
この調子でいけば、ケージを出てほかの猫たちと一緒にいるシロを見るのも、それほど遠くはないかもしれない。
今年もまた、アサギマダラはきてくれるんだろうかって、捕獲活動がなかなかうまくいかなかったときに頭に浮かんだのは、なぜだかそんなことだった。
6月の初めから始まったことだったが、しだいに焦ってきて、秋になってアサギマダラがくる頃には、シロはどうなっているんだろうかということをぼんやりと思い浮かべていた。
血を流しながらカラスに追いかけられている姿を思い浮かべたりもして、今日もだめだったかと帰る道。
こんな日がくるなんて、なかなか想像できなかったが、がんばってみるといいこともあることを知った。
アサギマダラの羽は、近づくと、うっすらと向こうが透けてみえるほど薄い。
こんなかぼそい羽で、どうやって1000キロもの距離を飛べるのだろう。
しなやかな羽が、上昇気流を捉えてうまく乗るんだそうだ。
オスとメスとでは、羽の下のほうが少し違っている。黒い模様があるほうがオスだ。
今年初めてのアサギマダラは元気いっぱいだった。みるところ、羽が破れている蝶は見当たらなかった。
こんなにはかなげな蝶が遠いところを目指して飛ぶなんて、きっと創造主の神様しか知らない能力が授かっているんだろう。
私もちょっとその能力にあやかれたのかなあ。
確かに今年は、これは無理だろうと思っていたことも、やってみるとできちゃった、ということをいくつか経験した。
アサギマダラがきている瓢月亭からの帰り道、おとなになりすぎたかぼちゃたちに出会った。一番重いのは、30キロ近くもある。
ハロウィンも近いけど、ここまで大きいのはちょっとね。
そういえば、先日、公園でハロウィン仕様の飾りをつけてお散歩する、ちょっとここらではあまり見かけないものに出会いました。
背中を撫でてみても、のんびりとしていました。案外とかわいい。
ちなみに、フトアゴヒゲトカゲという名前は、ツイッター上で教えて頂きました。
いろんな生き物が共存してるって、とても素敵なことだね。