満月に狼男はつきものだけど、私もなぜか満月の夜にはなんとなく心がザワザワしてじっとしてはいられないんです。
それで、日暮れを待つて蓮華寺池公園へ。
まずは、入り口近くに竹明り。まあるいのは、ちょっとサッカーボールに似ている。
そのまま進むと、日が暮れたというのに月明りに誘われてか、アオサギが晩御飯を探している最中で。
さらにいくと、対岸に、蓮華寺の文字が浮かびあがっていました。
途中まで出ていた満月が、振り返ると雲に隠れていて、えっ、という感じ。
なので、しばらく出るのを待っていたら、顔を出してくれました。
池の淵で月を眺めていると、それこそ、青白い光に照らされている自分が、ザワザワしてきて、獣に変わっていきそうなほどのきれいな月。
待っていた甲斐があったな。
それから、池の淵をぐるっと回って、あずきの許へ。
寒さが厳しくなって、どうしてるかなあと思いつつ。
おそるおそるそっと近づいて行くと、ピチャピチャという音が・・・。
水を飲んでいた。
声をかけると、ニヤッと言いながら近づいてくる。
「あずきぃ、新しい毛布の上で、ちゃんと寝てるかい?」
「ニャッ」
「チュール、食べるか?」
「ニャニャッ」
というわけで、満月の夜だし、小さいチュール、いつもならば一本のところを二本にサービス。
あずきは、それをおいしそうに食べて毛繕いを始めた。
ハウスを覗いてみると、どうやら入ってくれている気配。
「またね、バイバイ」
そういうとあずき、茂みの中へと入って行った。
近くのキラキライルミネーションは、きっと猫たちには邪魔だろうね。
月の光だけでいいって思ってるんだろうね。
夜だけでも静かにしてほしいよって。
日向っ猫さんのところから脱走したココちゃんは、自分から帰ってきたそうです。
外は寒いし、お腹は空くしで、思っていたよりも外はよくないということがわかったのでしょうか。
もとは野良なのですが、外に戻ったら大変だということがわかったのなら、それもまた、いい経験になったことでしょう。
他の猫たちも大喜びで迎えたそうです。
万事、メデタシ、メデタシ。