初期化してみる。

買ったばかりのスマホの調子が悪く、買ったところに行くと、受付をした人はいろいろ操作していたが直らず、初期化するしかないという。
「えっ、それじゃ、苦労して設定したのをまたやり直すの?」
「はい、そうなりますね」と、相手は、こともなげに言う。

というわけで、初期化してもらい・・・。
そしてまた、家に帰って、のろい動作で設定のし直し。
とても面倒だったが、それからは調子がいい。

【雨の日、農家の直売所は、にやんこの雨宿り場所になる。】

というのも、初めはわけもわからず、あれこれと不要なアプリまで入れていたのをやめたからかもしれない。必要最低限のものだけにしぼってみたのだが、あれっ、それって、生活そのものじゃないのかと、ふと考えた。

【狙いを定めろ!】

そして、気づいたことは、ああ、そうか、これって、日常の暮らしにも役立つんじゃないかということ。
たとえば、人や夫婦の関係も、うまくいかないときには初期化する。
たとえば、暮らしかたや物の所有のしかたも、たまには初期化してみる。

なあんだ、あちこちいじくったり、直したりしているまに、さっさと初期化しちゃえばいいということか、と一人で納得した。

【初期化状態のままの三毛子は、なんにでもまっしくら。躊躇を知らない。】

だったら、人生も初期化できたらいいのになあ・・・と思い、友達にそんな話をしたら、友達が言うには、「でもさ、そうしたら、きっとしょっちゅう初期化してばかりで、たぶん、全然先に進まないうちに人生終わっちゃうよ」だって。
うん、なるほど。人の話は聞いてみるものだ。

そういえば、昨日、おおげさにいえば、人生が終わりかねないできごとがあった。ここのところ、雨のせいか、チビが出てこない。呼んでも呼んでも出てこず、もう2日も出てこないので、さすがに心配になった。

【チビは、雨の日にはなかなか出てこない。】

そして、ようやくチビの隠れていた場所にたどりついた。急な斜面の木の陰にあった。転げ落ちてしまいそうな崖をそろそろと歩き、たどりつくと、チビはニャッと声を出して顔を出した。

【あづまやの急斜面には、オミナエシが咲いている。苗をリュックに入れて少しずつ運び上げ、ふやした人がいる】

おいおい、あまり心配させるなよ。と、相手が人間ならば文句の一つもいいたいところだが、なんせ、相手は猫。とにかく、みつかってよかったなあと、そうっと、餌をさしだして、また這いずるようにして崖を戻る。

おうっ、この年でこんな危ないことをするとは思わなんだ。転げ落ちて頭でも打ったらイチコロじゃないか。

池のまわりの猫たちもそうだが、猫は、居場所を探すのがうまい。状況や季節によって、自由に居場所を移動するようだ。それならそうと、一言そういってから引っ越してほしいのだけど・・・。探すのが大変じゃないか。頼むぜ、おい。

【まる子は、この場所でよく木に登った。】

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