すごい人たちに出会う。

古墳の丘の夕景

犬も歩けば棒にあたる、という言葉があるけれど、確かに、歩いていると、これはすごいと衝撃を受けることに出会う。そのことを、署名活動をして体験。

署名なんて面倒。いまどき、住所だの名前だのを書くなんてプライバシーの侵害だよね。悪用されたりしても大変だし。そんな声が聞こえてきた。実際、自分も逆の立場ならそう思うかもしれない。

写真 Kさん

発案したのは、保護団体の方。それで協力することとなった。内容は、野良猫の避妊手術や去勢手術のことに関するものだ。市には、地域猫の手続きをし、避妊や去勢の手術後も餌やりなどの世話をするのであれば、市が所定の病院で手術を行うというシステムがある。予算は限られているものの、そのことを知らない人がほとんど。なので、回覧物とか広報誌などで市民に知らせてほしいというお願いの署名だ。

写真 Kさん

野良猫を増やさないというのは、誰でもなく地域のためで、放っておいたら猫はどんどん増えていき、不幸の数も増えてしまう。とにかくそういうシステムがあるということを知ることから始まると考え、実際にやってみると、内容よりも、署名そのものが思っていたより大変なものだということに気づいた。

私の悪い癖で、あまり深く考えないで軽く引き受けてしまう。そして、あとで、どうしようかと慌てる。けれども今回は、ほかならぬ猫のことだ。とにかくやってみようと、心当たりのある家を訪ねて歩き回った。

まずは知り合いのお宅を訪ね、そこからさらに、猫に関心のありそうなお宅や猫を飼っているお宅へと回った。すると、保護した猫を5匹を飼っているというお宅からはじまり、さらに、20匹、そして、保護猫や保護犬のために自宅のほかに、家を一軒買ってそこで世話をしているというお宅まで行き着いた。

最近、あまり野良猫をみかけなくなったと思っていたら、こんな人たちのお世話になっていたんだ、という思いに至る。うーん、さすがだなあ・・・。

自分は確かに古墳のところまで、毎日5年以上も通っていたが、それとはくらべものにはならない方々がいたのだ。猫のために働いているんですよ、という方も。もちろん世話も手間もいるが、経済力も不可欠だ。
避妊や去勢手術の費用や、病気で弱っていた犬や猫の手術代も全部、自腹だ。高齢者で年金を削っている方も少なくない。

世の中にはほんとにすごい人たちがいるものだなあ・・・。署名を頂いて帰り道を歩きながら、また独り言。犬猫のための家を一軒購入したという方の、にこやかで優し気なお顔を思いながら、不思議な感覚に。なにか、この世の理不尽なものをひょいと飛び越えた末の表情に見受けられた。

飼育放棄された犬や野良猫の厳しい現実を受け入れて、世話をする。もちろん経済力は不可欠だけれど、それ以上に多数の犬猫の世話を続けるという愛情とエネルギー。とても並みの人ではない。カルチャーショックを受けた。

メディァでは、ときどき私費を投じてそんな活動をしている人のことを取り上げているが、まさかこんな近くにそんな方がいるなんて。署名活動をして歩いてみなければわからなかったことだ。

私は、初めはチビとまる子の餌やりから始まり、ブログを書いた。それがきっかけとなって保護団体の人とつながり、さらには署名活動でこんな方に繋がっていくとは、思いもかけなかったことだ。なんでも、はじめの一歩からなんだなあ・・・。

おそるおそるやってみたことで、さまざまな人と話をし、人となりを垣間見てエネルギーを掻き立てられ、また新しい扉をあけたような気持になった。署名にご協力してくださった方々に感謝します。

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※ 猫もいますよ~。

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