テレビでは朝から、大谷祥平さんのMVP受賞のことをとりあげていた。天は彼にいくつもの宝物を惜しみなく与え、彼もまた、努力とか日々の心構えを忘れなかった。しかも若くして偉業をなしとげたというのに落ち着いていて、傲慢なところが少しも感じられない。あまりにも完璧で、どうしたらこんな人ができるのだろうかと不思議になる。
そんな彼の、とてもいい笑顔をみていて、自分の今年のMVPはなにかなあと考えてみた。当然、チビとまる子の家がみつかったことである。
まる子が里親さんの家に行ってから、半年がすぎた。ちびはおよそ一カ月。二匹揃ってのMVPだ。
チビのほうは、なかなかケージから出なかったというが、最近はようやくそろそろと出てくるようになった様子。よかった、よかった。なにしろ、チビにとっては人間が生活している場所は初めてで、見るもの聞くもの全てが未知との遭遇であっただろうから、ケージの外にはなかなか出られなかったのだろう。このひと月、はたしてどうなることかとチビのことを心配していたが、どうやら大丈夫なようでほっとしている。
蓮華寺池公園の猫たちは、日中はもっぱら昼寝。それぞれ、自分の好きなところでひなたぼっこ。とくにモミジはよく目立つところでゴロゴロしている。
途中、和服姿の二人連れに出会い、思わず足が止まった。声をかけて写真を撮らせて頂いた。きけば、コロナ禍で和服を着てでかける機会がなくなってしまい、それでこうしてたまには、和服を着て歩くことにしているのだという。
今日は天気がいいのでたまには着物でも着て歩こうと思い立ったのだと言う。後ろ姿ならと写真を撮らせてもらったが、さすがにきまっている。和服に日頃からなじんでいる佇まいに、しばらくうっとりしながらみとれていた。なんとまあ、味わいのある夕暮れになったことか。
公園で毎日よく出会う人たちは、リュックを背負っていない私の姿をみて、違う人みたいだと笑う。確かにリュックを背負っていないと、やはり足取りは軽くなる。当然、坂道だって、速く登れる。荷物を背負わなくなって、初めて荷物の重さを感じている。
いつも会うワンコたちの飼い主さんたちは、きょうは月食だようと教えてくれた。それで家に帰ってから写真にチャレンジしてみたが、空は曇っていてなかなかはっきりとは写らなかった。
11月の満月は、ビーバームーンというそうだ。ビーバーが冬ごもりに備え、小沼にダムを造ることにちなんだ名前。かわいい名前だなあ・・・。ちなみに、霜月ともいうそうだ。霜が降り始める季節だからか。