ボラんティアという、名もなき人々の力
歌舞伎町の雑多な場所にずっと暮していた猫、たにゃは、ようやく見守りをしていたお兄さんにのところにお引越し。その時に捕獲のお手伝いをしてくださったのは、保護ボランティアの方たち。さすがに手馴れていたようだ。
そして、オウチ修行のたにゃも、ようやくご飯を食べてくれるようになって、こっから先はもう、バンバンザイ。
たにゃとおんなじような白い体毛のシロは、たにゃより1つ上。やはり、野良暮らしが長い。癌の手術を終えて、ようやくカラーが取れて自由に動けるようになりました。すると、人間もそうなんですが、もっともっと、となるようで、もっと自由になりたいと。
それでヒステリックになり、ごらんのとおりクッションやマットを噛んだり引っ掻いたりで、すごいことになってます。
うちのミーナもそうでした。ケージに入っているときには、やっぱりぬいぐるみや毛布やらを噛みまくり、ひどいありさまでした。
でも今は、こんなふう。私のクッションを横取りして、爆睡してます。初めは指を触れることすら許さなかったのに、半年たってようやく人差し指でチョンチョンできるようになり、徐々に徐々に。今ではちょっとだけですが、なんと抱っこまで。
初めて病院に連れて行った時にも、手がつけられないほどに暴れるもので、先生はしかたなく麻酔をしてから、いろいろ調べてくれたり、ワクチンを打ってくれたり・・・。
保護の時はさんざん迷いましたが、こんな寝顔をみていると、やっぱりこれでよかったのだと思うのです。先日のすごい台風など、嵐がくるとよけいにそう思う。
チビとまる子も家の中でよかったし、グレ男とグレ子もまだまだオウチ暮らしには慣れてないようだけれど、あの嵐の中、いまだに外だったらと思うと怖ろしい。きっと体をすくめてどこかのわずかな隙間や隅っこで、二匹体を寄せ合って震えてたんだろうな。
それにしても、シロを受け入れてくれた「日向っ猫さん」も、グレ子たちの面倒を見てくれている「保護ワンハウスのスマイル」さんも、たにゃの保護に協力してくれたという保護ボラんティアさんにしても、みなさん、ほんとに猫たちの守り人ですね。
ツイッターにも、そんな方々の行動がよく載っているんだけど、そんな方たちの行動がなかったら、いまごろ、不幸な野良たちは巷にあふれ、殺処分もどれだけ増えていたことか。猫たち、好きで野良になったわけじゃないのにね。
私の家に近い場所でも、けっこうな数の野良たちの面倒をみている方がいて、見守りをしています。
お仕事をしておられて餌やりは夜になるので、そのため夕方は別の方が餌をやっているそうです。私の友人も出向いては様子をみています。
人間もそうだけれど、見守ってくれる人がいるといないとでは、人生に天と地ほどの開きがあることでしょう。一人で生きていても、そういう人がいてくれれば心強いし、なによりも楽しい。毎日毎夜、猫たちのことを思い、猫たちの許へ通っている守り人たちにありがとうです。