嵐がくると思うこと

激しい雨音と雷鳴。静岡は今回の台風の影響が大きかった。
雨音を聞きながらも、いつのまにか眠っていたが、去年までは、こんな夜はなかなか寝つけなかった。
山にいるチビとまる子は今頃いったいどうしているんだろうと思うと、不安でたまらなかったから。

雨風をしのぐ程度のハウスは設置して、風などに飛ばないように固定してはあったが、公園の管理事務所や通る人にみつからないような場所となると、置くところは限られる。日当たりも悪く、地盤もよくない斜面だった。
もしもまだチビとまるこに里親がみつからずに、そこにいたら、今度の台風にはやられたかもしれない。
それほどに、今度の雨はひどい降り方だった。

【坂道は泥が深く積もっていて、通れない】

台風の翌日、気になって古墳の丘へと続く坂道は通行止めになっていた。無視して進んで行くと、上の写真のような状態になっていた。
もしも、あの子たちがまだあそこにいたならと、そう思ってぞっとした。

通行止めの坂道を行くのは諦めて戻り、途中の、坂道の脇から登って行く階段を行くことにして、見晴らし台までたどりついた。
いつものようにあづま屋で少し休んでいると、黒い雲が動き出し、富士が少しずつ姿をあらわしてきた。

【シロがよくのぼっていたあたり】

シロがよくのぼっていた斜面も崩れていた。
まだ保護されていなかったら、シロは今頃耳から血を流しながら、どこにいただろうか。
本当によかったよ、安全な場所に移っていて。

カラーが取れたシロは、自由に動けるようになって、外に出たがってるのだとか。
クッションもマットもバリバリ、ガリガリだそうです。
今頃、公園にいたら、それどころじゃないのにね。わかってないなあ・・・。

【シロ、ご機嫌斜め】

池のまわりにも、そこかしこに雨水が大量に流れた跡がある。
いつも剽軽な顔をみせてくれるモミジも、きっと相当に怖い思いをしたらしく、いつもなら登らない斜面の上のほうにいて、なかなか降りてこなかった。

よかったね、高い所に逃げたんだね。
そう声をかけると、やっと降りてきて餌を食べて、怖かったんだようと言いたげにすり寄ってきた。

池の水も溢れて、ところどころにまだ水が残っていた。
あの子もこの子も、池のまわりで暮らしていた猫たちは無事だったのかと気にかかる。

そんなことを考え、まだ泥水があちこち流れているところを避けながら、ぐるりと池を回って行くと、ちょっと小高い場所があって、そこがアズキバアバの居場所になる。
置いてやったハウスはと思い、覗いてみると、ハウスには激しい雨の跡があったが、バアバは元気だった。

さすが、この池の淵で長年暮し、修羅場を乗り越えてきたバアバだ。
ノソノソとやってきて、チュールを一つ。
そして、毛繕い。年をとっても、たしなみは忘れないのよね。

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