皆様、応援ありがとうございました。

シロは1日に無事に手術を終え、入院中です。
これからは、日向っ猫さんがシロの面倒をみてくださるとのことで、一安心です。
日向っ猫さんは、個人で保護猫活動やTNR活動をしておられる方です。
問題を抱えている猫たちを捕獲し、手術をし、頑張っています。

日向っ猫  インスタグラム  @hinatakko222

今回、保護してもらったシロの写真を時系列にみてみると、どうも、一年前の春ごろから、少しずつ、耳に異変が出始めていたようだ。
そのころは、誰もそんな深刻な病気だとは思っていなかっただろう。

喧嘩して化膿したんだとか、ダニかなにかだろうとか、私もそれほど深刻にはとらえていなかった。
けれども、いつまでたっても治る気配がなく、それどころか、左の耳がどんどん侵食されていく。
なにか違うんじゃないのかなと思っていたが、私はまだ古墳の丘のチビとまる子を抱えていて、なかなか気が回らなかった。

【2021年1月】

そうして、まずまる子の里親さんがみつかり、半年ほどしてからチビのほうもみつかって、ようやく他の猫たちにも眼がいくようになったころには、シロの耳の侵食はさらに進んでいた。

ときどき進行はとどまっているようにもみえて、ほっとしていると、つぎに見たときにはぐっと進んでいた。
そのたびに、私は自問自答を繰り返していた。自分のようなものにいったいなにができるだろうと。
警戒心の強いシロを捕まえるのは簡単ではない。そして捕まえることができたとしても、病院に連れて行き、手術や入院となれば、相当な負担だ。諦めようと思った。

けれども、どんどん病状は進み、今年の春ごろからは耳の形がなくなってきた。ときどき、耳の下に血が流れるようにもなった。
それで、長年シロに餌をやっている餌やりさんに話したのだが、あまり気にしてはいない様子。むしろ、部外者はよけいなことをしないでほしいと言う。

【2021年4月ごろ まだ耳は端のほうだけが黒かった。】

そう言われても、もう放ってはおけなかった。
なんのあてもないまま、以前に電話で話したことのある日向っ猫さんに相談。すると、さっそくみにきてくれることになった。
彼女は、シロの状況をみて、これは、と驚いた様子。
そうして、捕獲したあとの面倒はみると言ってくださった。

初めは信じられなかった。そんな、神様みたいな人がいるなんてと。
自分の思い違いではないかと不安で、何度も確認した。そして納得し、せめて寄付集めに協力することとなった。

他人様からお金を集めるなんて、そんなことはしたくないし、できっこないと思っていたのに、なんということだろう。
Twitterに載せたら、さっそく、寄付をしてくださった方もいて、驚いたり感激したり。
たかが野良猫のために、見ず知らずの相手に寄付をするなんて、なんと度量があるのだろう。
身近なところでも、声をかけたら、さまざまな方たちが善意を寄せてくださったのである。

【最近は、耳は根元までなくなり、頭のほうにも広がっていた。】

あのまま、見て見ぬふりを続けていたなら、カラスに突かれて終わるのもそう遠くはなかっただろう。
それが野良猫の宿命で、そのほうが自然な終わり方だと捕獲に反対の意見も多かった。
私自身も、捕獲がうまくいかないたびに、シロを追い詰めていくようで、もう諦めようかと迷った。

けれど、初めは反対していた餌やりさんを説得できてからは、状況が変化した。彼女の協力は強い味方となった。
そして、ツィッターの人たちに励まされ、日向っ猫さんの「諦めるくらいなら初めから手を出さない」という言葉に奮起し、友人たちの言葉に癒され、なによりも、シロの、血を流しながらもちゃんと完食する生命力にも背中を押された。

すったもんだいろいろあったけれど、やっぱり、人間ていいなあと、シロに教えられたのです。       

※ シロの御寄附に関して、読者の方からお問い合わせがありました。よろしかったら下記のメールアドレスか、または、直接に日向っ猫さんのインスタグラムまでお願いします。
なつめ メールアドレス  primaro@ab.thn.ne.jp
日向っ猫 Instagramで検索 @hinatakko222

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