今日は満月。
そうと気づかず、カメラを持って行くのを忘れた。
アズキやふじ子、暴れん坊将軍の大ちゃんたちに餌をやり終え、ふっと空を見ると、まるで小さな子が描いたようなまんまるなお月さま。
あまりにきれいだったので、スマホで映してみた。
ふっと、猫のこともこのごろの雑事も忘れて見入った。
アメリカの先住民たちは、月に植物や動物の名前をつけたのだという。
それで、1月は、ウルフムーン。
冬は空気が澄んで、夜空の星もくっきりと見える。
確かに、オオカミが出てきて、遠吠えでもしそうな、冴え冴えとした月だ。
すっと心が洗われた気分になった。
それもそうだ。
先週末から今週にかけてはちょっといろいろありすぎたのだから。
足に怪我をしたり、耳の調子が悪くてトックントックンと耳鳴りにも悩まされていたし、追い打ちをかけるように、子供のころにずっと一緒に暮らした叔母が亡くなったという報せもあって・・・。
沈んだ気分で下を向きながら歩いて、ふっと顔をあげたとき、月が、まるで道先案内人のように、行く道を照らしてくれているように出てきてくれた。
そばで、毎日のように会う、おジジ様とおババ様のメンバーたちも、歓声をあげて空を見上げていた。
こんばんわ! と、声をかけると、それぞれ三人三様の声で、「こんばんわ」って、返ってきた。
昨日はストンと日が落ちてから、二人のおジジさまがおババさまを探して池の周りをぐるぐる回っていた。
どうしたの?
声をかけると、おババさまとどこかではぐれたとかで、おジジさまたちは心配して探していたようだった
少したって、途中で大きな歓声があがったから、おババさまがみつかったらしかった。
そして、今日はその三人揃ってを見上げていた。
足が悪かったり腰が悪かったりで、三人三様の歩き方は、暗くなってもすぐにそれとわかる。
みんな、来年もまた、みんなでオオカミの月を見られるといいなあ。
今ごろ、猫たちはきっとオオカミのように月の光を浴びているのかな。
帰ると、ミーナが、お気に入りのハシゴの上から、早くごはん、といいたげな視線でアピール。