今年もきてくれたね。

公園のフジバカマに、去年、たくさん立ち寄ってくれたアサギマダラが今年は姿を見せない。
気になって「玉露の里」にある瓢月亭の庭園に行ってみた。

途中にコスモス畑があり、あたり一面、ピンク色に。
毎年みているのだが、今年は少し時期を遅らせて行ったからか、見事な咲きぐあいに思わずおーっと声が出てしまった。

あたりがすべて秋色の枯れた風景のなか、そこら一面がピンクに染まり、遠くからでも見える。
降り立って歩いてみると、どの花もみんな、話しかけてくれるようにこちらを向いている。
思わず、今年もきたよう、と声をかけた。

このコスモス畑からさらに入って行くと、風情がある庭と茶席が魅力の瓢月亭がある。
ここの庭にも、毎年アサギマダラがやってくる。

すると、期待したとおり、ちゃんとアサギマダラは飛んでいた。
ただ、去年よりもだいぶ数が少なめだ。

この近くに住んでいて、毎日ここにきているという年配の男性が話すには、「おとついあたりが一番にぎやかだったよ」ということで、昨日、今日と飛び立ってしまったのがずいぶんいるんだろうとのことだった。

数名のカメラマンたちが場所の取り合いをしているそばで、アサギマダラは日差しに薄い羽を広げて、空の色を透かして見せていた。

「あなたたち、これから、どこまで飛んでいくの?」
あちらこちらと花のあいだを飛び回り、蜜を必死に吸っている蝶たちの、この先の安否が気にかかる。

すると聞いていたのか、そばでスマホを向けていた中年の女性が話しかけてきた。
「こんなに小さくてこんなに羽なのにね、よくまあ何百キロも飛べるもんですよね」

「ほんとにね、すごいことですよね」
私も相槌を打ちながら、蝶たちの無事を祈った。

【コスモスの花に埋もれて】

どうか、どうか、この子たちが無事に目的地に着けますように。
懸命に空を飛ぶ蝶たちの姿を見上げていると、ふっと、異世界に誘われていくような気持になりました。

私にも、まだこの子たちのように、空を飛ぶ力が残っているのかしら?
いえ、きっと残っているはず。
あなたたちを見習って、コスモスの空を飛んでみたい。

そんな夢みたいなことを考えて帰ったら、ミーナ、ぐっすりと寝ていた。
この子はいったいどんな夢をみているのかしら?

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