野良だって、変われるのだ。

【シロ、保護されたうみくんと一緒。おばあちゃんと孫みたいだって】

シロ、日向っ猫さんのインスタにひさしぶりの登場。
公園にいたときはいつも孤高を守り、他の猫を寄せつけなかったシロが、な、なんと、ほかの猫と一緒のケージに入ってるんです。

眼を疑いました。一緒のケージに入っている猫はうみくんといって、生まれてまだ5か月くらい。
おばあちゃんと孫みたいだそうです。

今でも、蓮華寺池公園に行って、滝の広場の坂道を古墳の丘に向かって歩いていると、ああ、ここでシロに餌をやっていたっけ、あそこの崖をシロのあとをついて上ったっけ、あそこの草むらに捕獲器かけたっけ、などと、シロの動静をみつめていた日々の情景が浮かんできます。

【保護される前のシロ】

たった一年前のことなのに、ずいぶん昔のように感じるのは、それだけ、夢中で過ごした時間だったからかな。
今のところ、扁平上皮癌の再発もせず、日向っ猫さんちの暮しにもすっかりなじんでいる様子。

手術が終わって日向っ猫さんちで暮らし始めたときには、外に出たがって夜鳴きをくりかえし、落ち着くまでずいぶんと時間も手間もかかったようですが、今はまるでずっとそこで暮らしていたような雰囲気。

【日向っ猫さんたち、お食事のときは、シロも定位置にちょこんと座っているそうです】

長年、外で暮らした猫は保護されてからも脱走したり、心を開かなかったりと、なかなか難しいという話です。
なので、シロはきっと、日向っ猫さんちで暮らしても片隅のほうでじっとしているのではないかと考えていたのが、こんなふうにリラックスしている。

もちろん、日向っ猫さんが気長に気長にみてくださったおかげだけれど、それにしても、シロもがんばってくれたんではないかと、思うのです。

今ではすっかり甘え上手になって、日向っ猫さんのご主人にもずいぶん甘えているそうです。

テレビの動物番組などを見ても、生粋の野良猫はなかなか譲渡するのは難しいようなので、まして普通の人は諦めてしまうこともあり、保護をしてからずっとケージの中に入れっぱなしという話も聞きます。
そうなるくらいなら、むしろ、外の暮らしのほうがよかったんじゃないのかと思うくらいです。

古墳の丘にいたチビは、ケージから出るまで半年もかかりました。
でも今は、家の中を走り回っているそうです。

【古墳の丘にいたチビ】

うちの保護猫ミーナも、半年以上も指すら触れることができなかった。
お腹が空いたときのほかは、自分から近寄ってくることもなかった。

なのに、3年たった今では、少しのあいだなら、夜、私の布団のそばに来て、ころりころり。
一人が好きな猫だろうと考えていたのに、だんだん変わってきまして、撫でてほしいときにやってきては、ズリズリゴロゴロ。

だいぶ、気を許してくれるようになった。
猫って、とても臆病だから、爪を出す。噛むし、引っ掻く。

【ミーナは、なんでもベッドにしてしまう】

でも、猫だって、安心するようになると、時間をかければ、ほんのわずかずつだが、変わってくる。

よく、他人を変えることはできなくても自分を変えることはできるんだっていう。
猫だって変われるんだよ。ひそかに、少しずつ。

※ 日向っ猫さん、保護活動の他に、ペットホテル、ペットシッターも始めてます。
  詳しくは、インスタグラムの @hinatakko222 までお願いします。

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