自然– category –
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2月の雨は、涙色
春の雨は、しばらくは涙の色だな。 池の淵に、去年はこなかった青い鳥さん、今年はきっと幸薄い猫たちの許へきてやってね。 -
パイナップル畑の虹。
私の仕事は、朝一番にパイナップル畑の水やり。 それがとても楽しかった。 日が差し込むと、水のシャワーが広がり、虹が出る。 はかなげだけれど、虹は希望のようで、心が癒された。 -
一夜のぬくもり
痛くても食べたかったんだね。 生きたかったんだよね。 あんなにチュールをおいしそうに食べる猫は、他にいなかったよ。 -
すんでのところで助かる命もある。
こんな寒さの中、冷たい地面の上で、弱っていく命が放っておかれないですんだのは、サビのそばにいつもいてくれたお地蔵さんのおかげだろうか。 -
花ちゃんのこと
冬になって、厳しい寒さがやってくると、花ちゃんのことを思いだす。 まだ小さくて、人間の手が必要だったはずの子猫。 -
雪は降る、あなたはこない。
あなたはこない、いくら呼んでも。 雪国に住んでいたころ、私にとってのあなたというのは、春、日差し、そして移住する前に親しくしていた友人たちだった。