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希望と落胆
この橋の向こうには、渡ってきたところは過去、渡る先は未来と書いてある。 シロにもまだ未来はあるのだと思いたい。 -
見捨てられた子
片耳が溶けてしまうようになくなった子がいる。公園の猫、シロだ。 病院に連れていくだけでも、いくつもの障害。 -
やるか、やらないか。君はどっち?
どうしようかと迷うとき、結局は、やるかやらないか、だということだと知る。 ぐだぐだと考えていても、いい結果は出てこないようで、思い切ってやってみるといいことに出会う。 -
おいらにだって、生きる権利はあるんだぜ。
世間じゃ、おいらたちが生きてるってこと自体が気にくわないみたいだけど、おいらたちにだって、神様は命を等しく与えてくれたんだぜ。 -
1万分の1の幸運
古墳の丘でクローバーをみつけた。調べてみると、みつかる確率は1万分の1だという。見つけただけでも幸運だから、後にくる人のためにそうっとしておきました。 -
化学プラントの先輩
その人の白い手の甲には、たまに猫の引っ掻き傷があった。手だけでなく顔もきれいだった先輩は、雪の降る日に会社をやめて去って行ったが、そのときに残して行った言葉や後ろ姿が今、愛おしい。