ときには、ワンコ

公園でよく会うワンコたち。

二匹はなかよしみたいで、なんだか笑ってる。とてもいい感じだね、きみたちは。

このワンコはとてもクール。そばに寄ってはくるが、猫みたいな距離感がある。それでいて、遠くからでも気づいて走り寄ってくる。
いつも、まる子に叱られるワンコ

この子は、捨てられて迷い犬になり、保護犬になっていたのをもらいうけたのだそうだ。そのせいか、ちょっとびくびくしているところがある。毎日、丘の上まで散歩にきては、チビとまる子に近づいてみるが、自分よりもよほど小さな体のまる子に、そのたびに、「フウーッ」と威嚇されて、すごすごとひきさがる。それで飼い主さんは、まる子のそばを通るときには、「ほらほら、また、まる子に叱られるよう」と笑う。

 

犬のそばには、車椅子の老婦人。車椅子を押していた付き添いの人が、ちょっと荷物を置いて離れたとき、このワンコは四肢をふんばって、あたりに気を配り、いかにも荷物の見張りをしてるぞ、という気迫を、その小さな体から発している。

 

このワンコは、そんなに若くはないそうだが、丘の上までの急坂を毎日のぼりおりする。丘の上で休憩したあと、下りは走っておりてくる。飼い主さんもついて走るのが大変そうだ。とても小さな体なのに、風を切って走る姿はいさましい。

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