猫はときどき、もの思いにふける。なにかをみているような、みていないような・・・。なにもかもふっと、解き放すような顔で。
ときに辛いめにあい、怖い思いをしていても、ほんのひととき、そんなことなど忘れた顔をしている。
雨ばかり降って、なるべく濡れずにすむような場所を探してうろうろしても、ひとたび雨があがれば、またなんでもない顔をして出てくる。その切り替えの早さには頭がさがるほど。人が猫に惹かれるのは、きっとそういうところかもしれない。
まる子にそっくりな模様の子猫
白黒模様の猫たち。白と黒の配分がおもしろい。個性的。
猫の顔にもいろいろあって、人間なみに猫相を持っているみたい。環境とか、持って生まれた性格とかあって、さまざまである。みていて飽きない。
そして、雨が降り続いて、我が家の洗面所の窓ガラスにはりついていたヤモリくん? 猫がそばにいたら、格好のおもちゃになるだろう。気をつけてね、ヤモリくん。
裏側からみえるその姿は、指の形が意外とかわいい。照明に光って、高価なブローチのようだ。丘の上で会うご夫婦が、ときおり虫籠と網を持ってやってくる。理由を尋ねると、ヤモリを飼っていて、餌になる虫を獲って帰るのだという。なんだか、その気持がわかるような姿。
それにしても、そろそろ、雨、やんでほしい。あさってごろには梅雨があけるらしいが・・・。きょうも帰りはひどい雨で、ずぶぬれになった。雨をしのぐ場所にいなかったチビまる子のことが気にかかる。テレビをみると、藤枝市に大雨注意報が出ている。大丈夫かなあ、猫たちは。