月と桜に鶯の声
夕方の桜は妖し気で、そして、下の方が欠けた月もまた、いとおかし。今年の桜はなにかコロナのことを吹き飛ばしてしまいそうな勢いがある。
きのうは、三毛子の里親候補のご家族がこられた。でも三毛子はもちろんそんなことは知らず、朝から無邪気にモフモフボールでサッカーをしていた。
逃がさんぞ!
ふうっ、一休み
なんか文句ある?
こんな感じで遊んでいたが、好きな餌をケージに入れると、ついつい中へ。閉じ込められて、しばらく寝ていた。
10時になっていよいよ、里親候補さんが来訪。すると、やっぱり、三毛子は緊張しまくり。保護したばかりの時のように、眼が吊り上がり、すごい形相に。
ああそんなんじゃあ、うまくいくものもいかないじゃないのよ。と内心思うが、でもありのままを見てもらわないと、よくないし。
少し時間をおいて、ケージから出してみたが、ときどき動いても、すぐにまた部屋の隅にうずくまったまま、あまり動かず、じいっとこちらを見るばかり。
結局2時間近く、いつもの活発さは、なりを潜めたままで、ついには自分からケージに入ってお見合いは終了となり、最後に里親候補さんがスマホを近づけると、強烈な猫パンチ。
皆さんが帰られてから、三毛子は疲れたのか、爆睡。まあな、おまえにしてみたら、そりゃあいきなり捕まえられたあげくに、慣れない場所で、無理やりキャリーバッグに押し込められて病院に連れて行かれ、今度は見知らぬ人たちに囲まれたりで、恐怖の連続だもんなあ・・・。
寝ているのに、脚がピーンと伸びてます。
お見合いの結果は、三毛子がもう少し、人との暮らしに慣れるまで待っていてくださるということに…。なんて、理解がある方たち。深く感謝です。
先方さんの家にはすでに猫が3匹いるということで、さすがに猫のことに理解がある。お話をしていても、猫が好きなんだなあという思いが伝わってくるような優しい方たちで、安心できる。
それに、ノラたちとの共同生活をしてきた三毛子には、ほかの猫たちがいるのはいいかもしれない。こんなに遊び好きなのだから、きっと楽しいかもしれないね。
二週間のお試し期間で先住猫たちとの相性をみたいそうで、仲良しになれれば、いいけどなあ。このまま飼ってやれれればそれに越したことはないけれど、なにしろ、昔猫のマロンは、25年も生きたからね、それを考えると悩むところなんだ。チビとまる子のこともあるしね。
チビとまる子は、春の夕暮れに戯れている。