光抱いて

ひさしぶりに晴れて、風も少し乾いてきたようだ。チビまる子のところに行く前に、このあいだの神社(前島神社)にちょっと寄ってみる。花手水には、やはり、花があって、ほっと一息つける。

だけど、天気は長続きしない模様だ。台風が近づいているそうだ。

途中の坂道には、誰かが草花の名前のカードを記していた。心ないことをする人もいるが、こんなふうに、ちょっとしゃれっけがあって、気のきいたことをする人もいる。いろんな人が歩く坂道には、いろんな行動がある。

駐車場から坂道にかかるあたりまでは10分くらいかかる。車から降りたとき、足取りも軽く歩いていた茶トラ猫をみかけたので、そっと近づいてみると、茂みの中に入って行った。目的は・・・?

やっぱり、茂みの中には餌を入れたトレーが隠すように置いてあった。仕事が終わる5時すぎにきて、そっと餌を置いて行く人がいる。猫にはきっとお母さんみたいな人だろう。近くで、蜘蛛の親子が熱心に動き回っていた。

蜘蛛の糸がずいぶんと荒い作り。親蜘蛛が子蜘蛛に巣の作り方を教えているところか?そして家を出るときに、玄関の横の壁にいたカマキリくん。このあいだよりもずいぶん成長していた。羽も生えてきたようだ。

先日のカマキリくん。かなり頭でっかちだ。

家の壁によく貼りついているのをみると、やっぱり暮れに迷い込んできたカマキリ母さんの子供かなあ・・・。猫も蜘蛛もカマキリも、みんな、ようやく出てきた日の光を喜んでいるみたいだ。

チビまる子に餌をやったあと、見晴らしのいいところに行って涼んでいると、二匹のプードルたちがやってきた。飼い主さんは、とても気さくでよく笑う人。性格が穏やかなワンコたちは、ときどき動作がシンクロする。親子のようにみえるが、そうではないらしい。

猫がいるとしゃにむに近づいてくる犬が多いなか、このワンコたちは遠巻きに眺めるだけで、近寄ってこない。猫たちは、逃げなくてもすむというわけだ。

公園の池のまわりに風がないときにも、坂道をのぼってくれば、風がある。空も広がっている。今日の空には、沈みゆく太陽の光を抱いているような雲が広がっていた。日の光が下から上へと伸びて、後光のように広がっていた。

なにかいいことりそうな、なさそうな・・・。まあ、どっちでもいいや。こんな空をみることができたんだもの。それだけで、もういいことに出会ってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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