オープンガーデン Ⅱ

忘れな草

藤枝市の企画で、期日を決めてオープンガーデンをするということを知り、参加しているお宅を訪ねてみた。前回のオープンガーデンのお宅とは雰囲気がまたちがう。それぞれに個性が出ていて、庭っていうものは作品なんだなあと感じた。

どことなく野の中にいるような感じがする庭で、作りすぎていないところがいい。忘れな草が一面に咲いていた。

パーゴラ越しに仰ぎみる空は、古墳の丘でみる開放的な空とはまたちがって、ちょっと南仏風。

帰り道では、あの、黒白模様、八割れの猫クンをみかけた。車から降りてそうっと近づき、猫語で呼びかけてみると、ちゃんとカメラに顔を向けてくれた。

君は、ほんとうにお利口な猫だね。なんといってもピンと伸びた眼の上の眉がいいよ。チャームポイントだ。君の家はどこなんだろう。やっぱりノラなのかな。

先日、ゴールデンウイークのさなか、晴れた空の下で、チビまる子に餌をやりながら、ぼんやりと空を眺めていたら、小学生くらいの男の子が私をみて、あっ、ニャンコ先生だ、と言って笑っていた。なんでも漫画に出てくるキャラクターらしい。ついにそうなったかと、ひとり、苦笑い。

にゃんこ先生といわれて、ちょっとおもはゆかった。なにしろ、先生と呼ばれることなどこれまでなかったのだから。それに私は、先生と呼ばれる人たちからだいたい嫌われてしまう存在だったから、先生アレルギーなのだ。

きっと生意気だったのもしれない。じっさい反抗的だったり、言うことを聞かずに勝手なことをしたりと、たしかに、いい生徒ではなかった。でも、ニャンコ先生と呼ばれるのは悪い気持ではない。少しは猫語も話せるし、猫が好きということでは、そんじょそこらの人には負けないし。