かたつむり そろそろ登れ 富士の山
小林一茶
花を植えようとして庭に出たら、なんと、かたつむりが二匹、密着していた。なにこれ、と思いながら見ていると、ますますぴったり。まるでキスをしているようにみえた。
ツノ出せ、ヤリ出せ、アタマ出せ。(^^♪ ひさしぶりにかたつむりの歌を思いだし、眺めていると、しばらくその体勢でいたが、やがて何事もなかったかのように離れ、それぞれ草の陰に。
あれはなんだったんだろうか。ラブではなく、もしかすると戦闘かな。そう思ってさっそくネットで調べてみた。すると、やっぱりラブ。長く生きているのに、知らなかったなあ。かたつむりが雌雄共同体だっていうのも知らなかった。
かたつむりに驚いたあとに植えた花はこちら。オープンガーデンの人たちの庭には遠く及ばないが、昨年の失敗を教訓にして、土を入れ替えて植えてみた。
ささやかに植えた花をみながら、庭に生えているヨモギを使って淹れたヨモギ茶なんか飲んでいると、これもまた、ささやかなしあわせ感。ヨモギは山から摘んできたもの。干してから飲んでみた。
公園に行く道の脇で、よく塀から顔を出しているショーン君の家の前を通ると、ショーンは、塀の中ではなく外に出ていた。そして、そばにはアヒル。うん、なんで? それでつい、また近づいてみた。
アヒルの名前は、紋次郎というのだそう。ホームセンターで売られていたという。
その紋次郎が、水浴びをするところだというので、見ていると、クアックアッという鳴き声をたてて喜んでいた。
そのうち、羽を広げ、大喜びでバシャバシャと水遊び。ううん、紋次郎はいつもケージの中だからなあと、ちょっと気の毒になった。
ショーンと紋次郎の相性はイマイチだそうで、紋次郎が近づくと、ショーンが逃げるという。ショーンの方が、けったいなヤツ、という感じを持っているようで。
生き物には、ご機嫌な日とそうでない日がある。このごろのチビは上機嫌。そしてまる子はなかなか連休の疲れがぬけないようで・・・。あいかわらず草の中に隠れたがる。いったいなにがあったのかと、気にかかる。
それでもひさしぶりに、腹を見せてコロンコロン。
遠くには、ひさしぶりの富士。きょうはとてもすっきりとした富士だった。
富士にも気分があるようで、日によって顔がちがう。美しい富士は、ひょいとあらわれ、またひょいと雲に消えてしまう。いつも、つかのまの姿だ。