いいこと、怖いこと

ようやく梅雨があけたと思ったら、いきなりの猛暑がやってきた!

百日紅の花言葉は、愛嬌、雄弁。(愛嬌というのは、自分より強いものに対抗する武器だと言ったのは、夏目漱石)。うん、なるほど。

炎天下でも、百日紅の花があちこちで咲き誇っている。花は涼やか。強い日差しの下でもへこたれず、長く咲き続けることから、百日紅と言われるそうな。

あんなにも太陽の光が恋しかったというのに、いきなりの猛暑にへばり気味。公園に行く時間も遅くして暑さを避けている。それでも、激しい雨や雷よりはましだ。空気も乾いてきたようだし。

猫たちに餌をやったあと、ブラッシングをしてやりながら体の点検をする。一連の作業を終えて、ほっと一息。猫と一緒に涼んでいると、中年の男の人が近づいてきて、「これどうぞ」と言いながら猫餌の入った袋を差し出してきた。

寄付をしてくださったのだ。ここに通いだしてから4年になるが、こんなことは初めてで、ありがたく使わせてもらうことにした。男性は、ときどきここにくるたびに考えていて、ようやく今日渡せました! と笑っていた。

こんなこともある一方で、怖いことにも出会う。少し前のことだけれど、やはりまる子と涼んでいると、古墳の上を大きなイノシシがゆっくりと横切って行くのを見た。そのせいだろうか、数日前の夜、イノシシに倒されて、指をかじられる夢をみて自分の悲鳴で目が覚めた。

そんな怖い夢をみたばかりのあとに、善意に出会うこともあるんだなあと思いつつ、きれいな夕日を眺めながら涼しい風に吹かれ、二匹に見送られて帰ってきた。

丘の上を吹き抜けていく夕方の風は、猫たちにも心地よさそう。

そういえば、山形にいるころ、もっと怖い夢をみたことがある。慣れない人間関係で悩んでいたころのことだ。肉をミンチにする機械に入れられてしまう夢をみた。機械の中で回転するところで目が覚めた。

思いだすのも怖ろしく、忘れることもできないまま残っている夢。今にして思えばそれなりによかった山形時代。なのに横浜のほうがよかったと、不平ばかり言っていた報いなのかしら。暑いときだから、こわ~いお話を語ってしまいました。

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