冬のカマキリ

 

このあいだから、カマキリが玄関前でウロウロしていると思っていたら、いつのまにか家の中に入っていた。

カマキリには悪いが、私はカマキリにあまりいいイメージを持っていないから、外に出した。そして、チビまる子のところにでかけた。一連の作業を終えて、丘からの坂道を下りると、池のそばの温度計は4度をさしていた。

家に帰ると、なんとまたカマキリのやつは、玄関前の花壇にいて、なんだかじっと固まっている様子。寒さにやられたのか寿命なのか、だいぶ弱っていた。

なんだか見過ごすことができなくなって、家の中に入れてやると、急に元気になってゴソゴソと動き回る。段ボール箱に入れてやり、ミルクとハムを新聞紙の上に置いてやると、なんと、ミルクを入れたさらに顔をつけて飲みだした。

だいたいカマキリはとても人相が悪い。どうみてもワルの顔をしているし、その体つきも憎々しげだ。なのに、この冬空に凍えそうになっていたこいつに、少し同情してしまった。

世の中、情けは禁物。よけいな荷物を背負い込むことになる。だいたい丘の上のチビまる子のことだって、避妊手術の手伝いの要請を断われなかったことから始まって、雨の日も風の日も台風の日にも通うことになった。(誰に頼まれたわけではなく、チビまる子のことが好きで通っているのだけれど)

今日の丘の上は晴れ渡っていた。

夕方にもかかわらず、遠く、伊豆半島までみえた

空には、大きな鳥が翼を広げて飛んでいるような雲。


まる子も夕日に染まっていた。

昨日はでかける前に車のエンジンがかからなくて往生したが、今日は、ひさしぶりに、ときどきチビまる子の様子をみてくれている人にも会えた。数日前から気になっていたまる子の調子もそれほど悪くなく、ご機嫌で帰ったら、家の前で待っていたのは、瀕死のカマキリくんだったというわけで、とりあえず、きょうは段ボールの中でおやすみ。

 

 

 

 

 

 

 

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