鬼岩寺の境内で、「夏の終わりの沖縄ライブ」というのをやっていたので、公園からの帰りに寄った。14日はちょうど満月の夜だった。ライブが始まったころは曇っていた空に、やがて月が現れて、誰かが空をみあげて、きれい、と言ったら、まわりの人たちもみんな空をみあげて、きれいだなあ・・・と感嘆。
三線を弾きながら歌う上間綾乃さん、白く涼し気なドレスで、月のように輝いていた。あちこちでライブをしていて、去年も藤枝にきてくれたのだという。
私の隣りに立っていた人は、ビール片手にほろ酔い気分で舞を眺めながら、沖縄の歌につきものの、独特の指笛を鳴らす。近くには、なかなかうまく鳴らすことができない人もいて、ためいきのようにしか聞こえない人も。
一番盛り上がったのは、沖縄のお獅子が出てきたときだ。逆立ちをしたり会場を走り回ったりして、あちこちで歓声が沸く。
お獅子の大きな口にパクッと頭を入れてもらうと、厄除けになるというので、後ろのほうまできてくれたときに、私もパクっとしてもらった。
静かな踊りから激しいものまで、演目も佳境に入って行くと、地上のにぎやかさに誘われてか、月も出てきた。
私の好きな太鼓も。色彩の鮮やかさは、沖縄の色。つかのま、沖縄に行った気分になり、太鼓にあわせて、ぴーぴーと響く指笛の音も耳に残った。
きれいなお月さまが出ていたから、家に帰ってから、ちょっと、お月見のしつらいをしてみた。
九月の満月は、ハーベストムーンというのだそうな。ネイティブアメリカンが名づけた名前で、農作物の収穫の日という意味が込められているという。秋は作物の収穫の時期。人も実りの時期。今年の自分にはどんな実りがあったのかなあ。
と思っていたら、今回のブログが昨年の6月から始めて、おかげさまでちょうど200個目だった。これも、一つの実りかな。