土曜日は、晴れているのに雨が降り、激しく降っていたかと思うと、晴れるという、気まぐれな空模様。池のふちを歩いていると、虹が出て、よく見ると、うっすらと外側にも虹。ダブルレインボーだ。なにかいいことあるかな? 少し歩いてふりむくと、すでに消えていた。はかない!
歩いていると、近くで猫の声。ずいぶんと威勢のいい声だ。近づくと、なっちゃんと、黄色縞々猫と対峙している様子だったが、いつものんきな、ナツオこと、なっちゃんは喧嘩の途中で、ぷいとよそ見して余裕顔。べつにいいやって感じである。この猫はおっとりしていて人懐こいが、ベタベタしたところがない。ノラ歴も長いらしく、どこでも平気で寝転んでいる。ノラ特有の哀感もなく、自由気儘に生きているというふうだ。
坂の途中で待っていたまるこ、今日は近道をして、一緒に階段をのぼる。
今日はこんな天気だから誰もきていないとみえる。上の東屋で雨をしのぎながら、チビも呼んだ。朝から雨だったからなにも食べてないらしく、二匹ともよく食べた。
山にかかる雲は激しく動き、虹が立ち上っている。誰もこないので、チビもまる子もリラックスしている。こんな二匹をみていると、雨の日もいいなあって思えてくる。
そばには、小さくてめずらしくて、きれいな花。帰ろうとして歩きだしたとき、みあげると、空には、龍が天空に昇っていくような雲があった。
ダブルレインボーに、昇り龍。なんてすばらしい日だ。天気の悪い日、誰もこないような日に登ってくると、たまに、褒美がある。