ミニチュアの世界というものには物語があって、じっと眺めていると、ゆうらりと、魔法をかけられたようにその世界に引き込まれてしまう。
蓮華寺池公園に隣接する博物館で、今、ミニチュア展が開かれている。ドールハウスや昭和の家や店など、みていると楽しくなるような催し。どれも、よくまあ、こんな細かいところまで、と思うような緻密な作りで、しかも美しい。
花嫁の部屋 純白のドレスをまとった彼女の鼓動が聞こえそうだ。
カフェ
すみずみまで、棚のカップやテーブルの上のパンや飾られている花、しゃれた椅子など、そのリアルな感じから目が離せない。本当にカフェにいるような気分になる。こんなところで好きなコーヒーを飲めたら最高だろうなあ・・・。
British style House は、こんなふう。家だけでなく、庭にも注目!
ライブハウス
この前ではジャズ音楽が流れていて、ライブ感をもりあげ。
ベルエポックのブティック
ベルエポックというのは、19世紀後半から20世紀初頭くらいまでの、パリが繁栄し、華やかな消費文化が栄えた時代のこと。貴婦人たちのおしゃべりや笑い声が聞こえてくるようだ。
オズの魔法使い
ちょっと不気味な感じ。
「雨に歌えば」の撮影風景
実際にダンスをしているカップルが、映し出されていて、やがて雨が降ってくるという楽しい仕掛け。町並みがとてもきれいだ。窓ガラスの内側まで、細やかに表現している。窓の内側の暮しが伝わってくる。
結納の支度を整えた部屋
「ざ、日本」というような、懐かしい情景がここにはある。明かりがともる部屋には慶事を祝う品々が並び、あたたかな空気が漂っている。家族の笑い声が聞こえでくるような気さえする。
夜の町並みを、電信柱など交えてリアルに作っている。
そういえば、こんな街並み、よくみかけたものだつけ。昭和は遠くなりにけり。だから逆に新鮮でもある。そう思いつつ、外に出ると、なんとまあ暑いこと。それでもピークは過ぎたようで、いくらか暑さはやわらいだだようだ。いざ、現実へ!
ふうふう言いながら上までたどりつくと、この暑いのに二匹がくっついてきて、三匹の子豚(?)状態に。