スーパーボランティア

スーパーボランティアの尾畠さんが、近くまで来ているという情報を聞いて、車で探しまわっていると、国道の宇津ノ谷トンネルの出口あたりに人だかりが。近づいて行くと、やっぱり尾畠さんだった。

色紙をよく出されるらしくて、腕が腱鞘炎になっったとか。でも頼まれると断らずに書いていた。順番を待って話しかけてみると、気軽に応じてくれて、おもしろい話もちらほら。

 

もう10時を回っていたが、つぎつぎに対応に追われて、まだテントともたたまれていなかった。

リヤカーは荷物でいっぱいだ。これを引っ張っていくのは相当な体力がいるだろうなあと、心配になるほどだ。目的地の大分まではまだまだほど遠い。大丈夫なのかなあと気になってしまうが、とにかくお話をしているとお顔の色艶もよく、体格もシャキッとしていて、さすがだなあと思うのだ。

みかけ、とてもお若いので、若さの秘訣を尋ねると、ちょっとひそひそ。えっと思ったら、なんと、「母乳を呑むことだという」。うん? ちょっとわけがわからなかったが、想像するに、母乳をあげている人から分けてもらっているのか、それとも女性とのスキンシップ? それともちょっとしたジョークかな? おっしゃることもスーパーすぎて真実はわからないけれど、とにかくとても元気で若いのだ。

話しているとどんどん人が寄ってきて、たちまち人だかり。別れぎわに握手をして頂いたら、思いのほかやわらかくて、しかも力強かった。世の中には、こんな人もいるんだってことを体験して、少しばかり沈んでいた私も元気になれた。ありがとうございます。

日に焼けたお顔に赤いハチマキと笑顔がとてもお似合いでした。でも、みなさんの差し入れが多くて、どんどんリヤカーが重くなっている様子。腱鞘炎なのに、色紙を持ってくる人もあとを絶たない。ものをあげることが、好意とはかぎらない。少し考えてほしいと思う場面でもありました。

 

 

 

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