とらの昼下がり

石の階段が、いいベッドになるんだニャ。ときどき立ち寄っては、猫を見に行くお寺のとらくん。人懐こくてしぐさがおもしろい。ちょうど寝ていたところを邪魔してしまいました。

住職さんの話によると、とらは一度、具合が悪くなって死にかけたのだという。ふだんは餌をやる以外はほとんど構わないそうだが、このときは病院に行き、注射を打ってもらったのだそうだ。すると、とらはみるみる元気を回復したということだ。よかったあ、とら、生きててくれて。

まりんは、唯一の女子。三角関係にならないのかなあ・・・。と心配するも、そんな下世話な考えはやめてよ、という雰囲気。3匹はとても仲良し。

まるは、黒猫だが、真っ黒ではなくて、炭黒のような色具合。体形がまる子に似ているのも、偶然かな。

私はわりあい神社仏閣が好きだ。大きな木々があって広くて静かなのがいい。きょうも、公園に行く前に神社に立ち寄ると、なにやら、パシッパシッという鋭い音が。近づいていくと、弓を打つ人がいた。

見事に真ん中近くに矢が刺さったのをみて、妹が高校のときに弓道をやっていたのを思いだした。妹が教わっていた弓道の先生は、書道の達人でもあり、私のほうは書道を習っていたが、その先生からひどく怒られたことがある。

書道を教わる教室には弓や矢が保管してあったのだが、私はその弓矢の端っこの鳥の羽みたいな部分がすっかり気に入って、いじくりまわしてしまったのだ。そのときのすさまじく怒った教師の顔をしばらくは夢にまでみたものだ。

もう使い物にならないと先生は言っていたが、それよりなにより、私は、親に請求書がいくのではないかとビクビクしていた。そんなこともあったなあと思いだしながら花手水をみてみると秋の花が。そばに苔玉も添えてあった。あいかわらずのセンスのよさだ。

なんだかんだと寄り道をして蓮華寺池公園に行くと、いつもの静けさに包まれている。音楽堂でロックのコンサートがある日はギターやドラムの音が鳴り響く。一昨日のは一段と激しかった。

風に乗って丘の上まで響いてきて、ビビリのチビはうろうろ。大きな蛇なんかにもちょっかいを出し、このあいだも首のあたりに傷を負っていたくせに、音には過敏だ。

帰るころにもまだ鳴り響いていたので、どれどれ、と寄り道してみると、ちょうど知っている曲の真っ最中!

リンダリンダ~🎵 おおっ、あの曲だ。サビの部分しか知らないけれど。おっと、ジムに通っていたころの友達のニックネームが、たしかリンダだった。元気かなあ、あの人。小さな石に、細かな絵をみごとに描く才能を持っている人。でもちょっと、リンダという感じとは少しばかり違うような気もしたけれど。

 

 

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