お寺さんの縁側の端に、段ボール箱が置いてある。そのなかに、猫ベッドが二つ。二匹が仲良く寝てたのに、カメラを向けたら起きちゃった。ごめんね。
例のお寺さんに行くと、三匹の猫は仲良く座ったり横になったり・・・。ここの猫たちは動きも姿もまったりとしていて、しかもとても仲がいい。
おっとりとしたしぐさで、近寄ってもほとんど警戒しない。昔からのしりあいのように接してくれる。
仲良しっていいもんだなあ・・・。世の中、いさかいやら自己顕示やら、とんがってることばかり。でも、この猫たちをみていると、そんなことは圏外に飛び去って、ほっこりとしてくる。
訪れた人が鐘をつき、猫たちが一斉に音のする方を向いた。お賽銭を入れると誰でも鐘をつくことができるというので、私もついてみた。重い音が静かな境内を渡っていく。2月の中頃には縁日があって、賑わうのだという。
けっこう高い山の上にあるお寺からは、町が見渡せる。そこから曲がりくねった急な坂道をおりていくと、一面の茶畑がみえてくる。のどかで穏やかな景色だ。
それから、いつものように公園へ行くと、ここにも仲よしカップルがいた。
そして、丘の上にも。
今日のお月様はまんまるだった。
ここにくるようになってから、晴れていれば、毎日、お月様をみることができる。月をみることなどほとんどなかった時期もあったが、今は、月の満ち欠けや引力が及ぼす自然への影響に、敬虔な気持を覚えるようになった。