鳥よ、鳥よ、鳥たちよ。

子供たちに大人気の滑り台。上からみると、池に向かって落ちていくような感じだ。急降下する鳥の気分になれるかもしれない。

蓮華寺池にはさまざまな鳥がいる。温暖な土地だから、鳥たちも案外のんびりとした様子で、みているとおもしろい。

水辺のカモたち、ポンポンに膨らんでいる。眠るときは片脚立ち。自前の羽毛でダウンコートを作ってあったかくしてるんです。

唐草模様のカモ。めっちゃおもしろい。

杉田かおるの歌に、「鳥の詩」というのがあって、つい口ずさんでしまうフレーズがある。「鳥よ鳥よ鳥たちよ」の部分。白鳥が飛来してくる季節になると、思いだす曲。

山形にいるとき、ちょうど今頃には田んぼや沼に白鳥が飛来してくるのを毎年みていた。そうして春になると、群れを作って飛び立って行く。

           「瓢湖の白鳥を守る会」の会員の写真から(Yahoo!検索)

群れはリーダーを頂点に山型の隊列を組んで飛び、山脈を超えて行く。上昇気流の助けを借りて高い山並みを超えていくのだが、風をうまく掴めないときは押し戻され、隊列が崩れる。けれども、また必死で隊列を立て直し、何度も挑み、やがてふわりと浮くようにして超えて行く。

近くの沼から飛び立った鳥たちが、声を掛け合いながら頭上を飛んで行き、高く連なる山脈を超えようとする情景は鮮烈で、今でもありありと眼に浮かぶ。長い雪の季節におしつぶされそうになっていた心が、春を知らせる白鳥の旅立ちに奮い立たされた。

わりあい温暖な気候で天敵も少ない蓮華寺の鳥たちは、のんびりとしているようにみえる。

この、頭が緑色のカモは泳ぐのが速くて、なかなかカメラにおさまってくれない。それでも、この緑はひときわ鮮やかで、池の中でも目を引く。ねえ、きみ、頼むからちょっとじっとしててよと、つい、声に出てしまう。

こちらも、ちょっと目を引く存在。やはり頭の緑がきれいだ。そして、水の中にいるときには見えないが、羽の下からちらりと覗く配色がなんともいいセンスをしている。鳥というのが、こんなにもすてきな配色でできていることをあらためて知る。

この鳥は、頭の後ろに飾りのような羽がある。オシャレだ。頭に羽飾りがある鳥といえば、ゴイサギ。別名、出世鳥。今頃から少しずつやってきて、コロニーを作りつつある。

このカワセミは、吉田公園で撮影。以前には蓮華寺池のまわりにもいたそうだ。羽に光が当たると、青く輝く。幸せを運んできてくれそうな青い鳥は、小さくてかわいらしい。

カワウは夕方になると集まってきて、ガアガアと反省会でもするようにたがいに喋っている。さらにシロサギもやってきて、小さな島は黒と白のツートンカラーで埋まる。種の違う鳥が仲良くとまっている。

ぽかぽか陽気のときは、猫の顔も温暖だ。これから君たちにはとても厳しい季節だから、今のうちにのんびりしてようね。

アズキ。

チビ

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