山あいの道を車で走っていると、川のあちこちで水遊びをする子供たちやバーベキューをする家族連れの姿があった。護岸がコンクリートで固められていないこの川は、田舎の川べりを思い出させる。夏休みになると、どこからともなく子供たちが集まってきては水遊びをした川辺だ。

車を停め、耳を澄ますと、そのころ一緒に遊んだものたちの声が聞こえてくる気がした。下着にスカートの裾を挟み込み、濡れないようにしていたはずだが、いつのまにか、全身びしょ濡れになっていたっけ。

そのまま走って行くと、昆虫館というのがあって、あまり期待もせずに中に入ってみると、これがなかなかおもしろかった。

入り口には蝶のステンドグラス。そして、かわいい切り絵の昆虫が。

マスダカルシさんの作品

まず眼に飛び込んできたのが、美しい蝶たちの標本。

この美しい青は、まるでつくりもののように鮮やかだ。

そして、緑色の蝶も。

この世に赤い蝶やパンダみたいな模様の蝶がいるなどとは想像もしなかったことで、この色鮮やかな蝶たちが飛んでいた自然世界はさぞ美しかったことだろうなあと思いつつ先に進んでいくと、なんと、これまたおもしろいものが。

まるで人面のような虫が並んでいるではないか。なんじゃこれは、と近づいてみると、これはこういう模様の虫。べつに描いたわけではなく、名前も人面カメムシ。なんだか中年のおじさんの顔が並んでいるみたいで、笑ってしまった。癒しの虫だそうな。たしかにそうだと納得。

なんと、2億年前にトンボがいたのだ。トンボの化石。昆虫たちは人間よりもずっと前からいたんだ。だけど人間たちは、自分たちが一番優れていると思いがち。

この昆虫館は、以前に抹茶を頂いた瓢月亭のすぐそばにある。あたりには涼しい風が吹いていた。

なんだかここは別世界。ほんのいっときだったが、涼しげな空気を味わい、また暑い市街地へと帰ってきた。

夕方になってもあいかわらず30度を下回らない。公園に行くと、ワンコたちも暑さをしのぐために一工夫している。

麦わら帽子のワンコ

ブーツをはいているワンコ、散歩嫌いのようで、飼い主を困らせている。

昨年の今頃、チビはさかんに木に登っていたが、この暑さにその気もおきないのか、餌をたべるとすぐ寝てしまう。丘の上にくる人たちもみな、汗をふきふきやってきて、暑いねえと言っては通り過ぎていき、いっとき、風に涼んでいる。

 

 

 

 

 

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